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2023.05.16 WITHSMILE編集部

エアコンの効きが悪いのはなぜ?原因と対処法を詳しく解説

エアコンの効きが悪いのはなぜ?原因と対処法を詳しく解説
「エアコンの効きが悪い」、「設定したとおりの温度にならない」といったことを感じたことはありませんか?エアコンの効果が感じにくくなっている場合は、リモコンや室内機などに原因があるかもしれません。

今回は、エアコンの仕組みや、エアコンが効きづらい原因と、原因ごとの適切な対処法について詳しく解説していきます。エアコンの効きが悪い理由を知りたい方や、自分でエアコンの不具合を解消したい方はぜひ最後までチェックしてみてください。
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エアコンの効きが悪い原因は仕組みが関係している

エアコンから冷たい風や暖かい風が出てくるのは、冷媒ガスが空気を運んでいるからです。冷媒ガスは、室内機と室外機をつなぐパイプの中に補填されているガスのことを言います。

冷房の場合、室内機が部屋の熱を取り込み、冷媒ガスにのせて圧縮機、熱交換器、減圧機の順番に通って熱を低温にします。

低温になった空気は冷媒ガスによって室内機に送られ、熱交換器を通って室内に冷たい風を吹き出すといった仕組みです。


画像引用元:エアコンのしくみを知りたいです。:日立の家電品

暖房の場合は、冷房と反対の流れで室内に暖かい風を放出します。つまり、エアコンが正常に作動するために基本の軸となる「冷媒ガス・圧縮機・熱交換器・減圧機」の4つすべてが正常に動く必要があるのです。

4つの機能が正常な状態かどうかを調べるための、簡易的なセルフチェックは次のとおりです。
 
冷媒ガス
  • パイプが破損していないか
  • パイプに霜がついていないか
圧縮機
  • 冷房運転にしたときに、室外機から温風がでているか
  • 暖房運転にしたときに、室外機から冷風がでているか
熱交換器
<室内>
  • 冷房運転にしたときに、室内機から冷風がでているか
  • 暖房運転にしたときに、室内機から温風がでているか

<室外>
  • 冷房運転にしたときに、室外機から温風がでているか
  • 暖房運転にしたときに、室外機から冷風がでているか
減圧機
  • 設定温度を1番低く、または高くしてみて、設定した温度にあった風がでてくるか
    (設定した温度よりも、明らかに高い・低い温度の風がでてくる場合は故障の可能性あり)

これらが原因で効きが悪くなっている場合、自分での対処はできないため、専門業者に修理を依頼しましょう。
 

エアコンの効きが悪いときに考えられる原因と対処法

上述のとおり、エアコンの仕組みに関わる冷媒ガスやコンプレッサーなどは、個人での修理は難しく、専門業者に修理を依頼する必要があります。

ただし、故障ではなく、フィルターの汚れやリモコンの設定ミスなど、自分で対処できることが原因でエアコンが効かなくなっているケースも少なくありません。ここからは、エアコンの効きが悪いときの原因と、自分でできる対処法を解説します。
 

①リモコンの設定を確認する



リモコンの設定によってエアコンの効きが悪いと感じることがあります。適切な設定に変更すれば、すぐに解決できるかもしれません。

ここでは、リモコンの設定について、確認したい3つのチェックポイントを紹介します。
 

室内の温度や風量が適切であるか

エアコンは、室内の温度が設定温度に近づくと、自動的に運転を停止することがあります。エアコンの効きが悪い時は、運転停止モードになっているかもしれません

また、節電対策として温度設定が高すぎないか、または低すぎないかも確認しましょう。快適な温度になっていないようであれば、設定温度を変えてみることをおすすめします。

また、温度だけでなく風量の設定も確認してみましょう。「微」「弱」などに設定して、エアコンの効きが悪いと感じるようであれば、より強い設定に変更してみてください。最新モデルであれば、ほとんどの機種に省エネモードが搭載されているため、自動的に温度や風量が抑えられているかもしれません。

<対処法>
  • 設定した温度より、下げたり上げたりしてみる
  • 風量を「中」や「強」にしてみる
  • 風向が上向きになっている場合は「自動」または「下向き」にしてみる

 

運転モードが正しく設定されているか

運転モードが正しく設定されているか確認しましょう。「冷房や暖房の効きが悪いと思ったら、運転モードが冷房・暖房ではなく、除湿や送風になっていた」というケースは珍しくありません

また、暖房の使用中にエアコンの動きが停止して見える場合は、霜取り運転をしている可能性があります。霜取り運転はエアコンの故障を防ぐために自動で行われる動作なので、故障ではありません。

リモコンとエアコンの運転モードが連携しているかどうかも確認しましょう。リモコンをエアコンに向けずに操作すると誤作動がおき、「リモコンの表示は送風から冷房・暖房に切り替わっているにもかかわらず、実際には送風モードのまま運転している」といった状態になることもあります。

<対処法>
  • 運転モードを切り替えてみる(霜取り運転中は切り替えずに完了を待つ)
  • 室内機に向けてリモコンを操作する

 

②室内機のフィルターのお手入れをする



室内機の問題の多くは、フィルターの汚れによって起こります。

冷房は、室内の空気を取り入れて熱だけを外に放出し、冷やした空気を室内に放出する仕組みです。室内の空気を取り入れる際、室外機のフィルターには、だんだんとほこりが溜まっていきます。

フィルターにほこりが溜まれば空気の通り道が塞がってしまうため、エアコンの効きが悪くなるのです。

<対処法>
室内機の前面パネルを開けてフィルターを取り外し、ブラシや掃除機できれいにしましょう。
  • ほこりが溜まって取れない場合は、水洗いしながらブラシでこすり、しっかり乾燥させる
  • 毎日エアコンを使用する場合は、2週間に1度はフィルターのお手入れをするのがおすすめ

 

③室外機の汚れや環境を確認する

室外機は屋外に設置されているため、不具合や故障の原因になりやすい部分です。

室外機が不調をきたす主な理由としては、汚れ・設置場所・直射日光の3点があります。以下で詳しく解説していきます。
 

室外機が汚れていないか

室内機と同様、室外機に汚れが溜まっていても、エアコンの効きが悪くなってしまいます。室外機は外に置かれているため、砂ぼこりや枯れ葉などで汚れやすいということも覚えておきましょう。
 
室外機に汚れが溜まっているかどうかを判断するには、以下のような症状が出ていないかをチェックしてみてください。
 
  • 室外機周りにゴミやほこりが溜まっている
  • 室外機の裏側にほこりがついている
  • ブーンという鈍い音がする

<対処法>
以下のポイントを押さえて、年に1~2回程度を目安に掃除を行いましょう。
  • 掃除する際は室外機を無理に動かさず、洗剤を使用しない
  • 高圧洗浄機で洗わない
  • ハンディタイプの掃除機やブラシ、雑巾などで優しく掃除する
  • 下から水をかけない

 

室外機の周りに物を置いていないか

エアコンは、室内の熱を外に放出したり、外気を取り入れたりして冷たい・暖かい空気を作り出しているため、室外機の周りに物があると運転効率が悪くなり、効きが悪くなります。室外機周りに雑草が生えている場合も同様です。

一般的には、以下のように前後左右、上に必要なスペースを設置条件としています。



<対処法>
  • 室外機の周りに置いてある物を移動し、十分なスペースを確保する

実際にメーカーサイトには、「十分なスペースを設けられない場合は冷暖房能力が10%程度悪化する(※)」、との記載があります。室外機の設置スペースは、各メーカーで基準が決められているので、公式サイトや取扱説明書で確認してみてください。

エアコン室外機の設置スペースと設置条件は|Panasonic
 

室外機に直射日光が当たっていないか

直射日光が当たる場所に室外機を設置すると、エアコンの効きが悪くなる恐れがあります

直射日光が当たると室外機の周りの温度が上昇し、熱を外に放出できなくなってしまいます。熱を外に放出できなければ、室内機から出る風はぬるくなり、冷たい空気を送り込むことができません。

室外機が直射日光に当たらないよう、日陰を作ることが大切です。

<対処法>
  • すだれをかける
  • グリーンカーテンを作る
  • 箱型のカバーを置く
※上記のような日よけを設置する際には、熱のこもりを防ぐために、室外機との間に十分なスペースや隙間を確保してください
 

④部屋の大きさに適した能力を持つエアコンかを確認する

エアコンに故障や不具合がなくても、部屋の広さに合わないものを使用していると、効きが弱く感じる場合があります。このケースは、引越しなどで前の家で使っていたエアコンを新しい家に取り付けた際などに発生しやすいです。

エアコンは機種ごとに能力(kW)数が決められています。部屋の広さに適したエアコンでなければ、うまく冷房・暖房機能の役割を果たせません。

<対処法>
  • 部屋の広さに適したエアコンに買い換える
  • サーキュレータを使い、空気を循環させる

なお、部屋の広さに適した能力は以下のとおりです。ただし、「木造か鉄筋コンクリートか」「戸建てか集合住宅か」などの住宅の条件によっても適した能力が異なるため、あくまで目安として捉えておきましょう。
 
6畳
2.2kW
8畳
2.5kW
10畳
2.8kW
12畳
3.6kW
14畳
4.0kW
18畳
5.6kW
20畳
6.3kW
23畳
7.1kW

上記の対処法を試してもエアコンの効きが直らないのであれば、以下の記事で紹介しているリセットを試してみましょう。

エアコンからぬるい風しかでない場合はリセットを試そう!原因と対処法も紹介>>
 

エアコンの効きの悪さが直らない場合は修理か交換を行おう

エアコンが効きづらいと感じたときは、まずは自分で対処できる原因に該当するかをチェックしてみましょう。

本記事でご紹介した対処法を試しても効きが直らないのであれば、室内機や室外機が故障しているかもしれません。故障の場合は自分では対処できないため、専門業者に問い合わせ、修理や交換を依頼しましょう。

鈴与商事ではエアコンの交換対応を受け付けております。価格や機能性、省エネなどさまざまな種類のエアコンをご用意。お客様の要望に合わせたエアコンをご提案させていただきます。

マンションやアパートでの対応も承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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