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2023.07.14 WITHSMILE編集部

太陽光発電の設置費用はいくらかかる?内訳と費用を抑える方法を紹介

太陽光発電の設置費用はいくらかかる?内訳と費用を抑える方法を紹介
太陽光発電設備の設置を検討している方は、「どれくらいの費用がかかるのか」について知っておきたいですよね。費用に関して後悔しないために、大まかな相場を把握しておくことが大切です。
 
設置費用は、建物の種類や設置面積などによって変動します。工夫をすることで、設置費用を抑えることも可能です。
 
この記事では、具体的な設置費用やコスト削減のコツについて解説していきます。
\設置費用がかからないって本当?/
 

太陽光発電の設置費用の相場は約120万円

経済産業省の調査をもとに算出した太陽光発電の設置費用の相場は、新築住宅・既存住宅あわせた全体平均で約120万円となっています。この相場は、1kWあたりにかかる設置費用の平均に、住宅に設置する太陽光発電の平均容量である4.5kWを乗じた額です。
 
  • 1kWあたりの設置コスト×平均容量(4.5kW)=設置費用
 
1kWあたりにかかる設置費用の平均価格と、住宅に設置する平均容量を踏まえた太陽光発電の設置費用は以下のとおりです。既存住宅よりも、新築住宅のほうが設置費用が安い傾向にあることがわかります。
 
住宅の種類 新築住宅 既存住宅 全体
①1kWあたりにかかる設置費用の平均 26.1万円 28.1万円 26.7万円
②住宅に設置する太陽光発電の平均容量 4.5kW
太陽光発電の設置費用の平均相場(①×②) 117.4万円 126.4万円 120.1万円
 
なお、太陽光発電設備は、設置する屋根の形状、大きさ、太陽光発電の容量などによって、費用に大きな差が生まれます。また、蓄電池を設置するかどうかも、費用を左右する要素です。
 
そのため、ここで紹介する金額は、あくまでも目安として捉えておいてください。
 
次に、設置費用の内訳と、太陽光発電設備と合わせて蓄電池を設置する場合の費用を紹介します。
 

設置費用の内訳

新築住宅に容量4.5kWの太陽光発電設備を設置する場合の内訳は以下のとおりです。設置費用のうち、太陽光パネルが約55%、工事費が約27%を占めています。
 
※経済産業省の内訳をもとに算出
内訳 1kWあたりの設置費用 4.5kWあたりの設置費用
太陽光パネル 14.5万円 65.2万円
工事費用 7.1万円 31.9万円
パワーコンディショナー 4.2万円 18.9万円
架台 2.1万円 9.4万円
その他・諸経費 0.2万円 0.9万円
合計 28.1万円 126.3万円
※小数点第二位以下切り捨て
 

太陽光パネル

太陽光パネルは太陽光発電をするための核となるパーツのことで、通常は屋根に設置されます。1kWあたりの設置費用は14.5万円程度です。一般的な住宅に設置する平均容量は4.5kWのため、65.2万円が相場といえるでしょう。
 
メーカーや製品によって性能が異なり、発電効率が良いものほど価格も高くなる傾向があります。
 
太陽光パネルは、太陽光発電設備のメインパーツのため、設置費用の半分以上を占めています。
 

パワーコンディショナー

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電する電気(DC)を、家庭で使用できる電気(AC)に変換するための装置です。発電した電気を自宅で使用する際に欠かせません。
 
1kWあたりの設置費用は4.2万円で、4.5kWの設備を設置する場合、おおよそ18.9万円が目安になるでしょう。また、パワーコンディショナーには、ヒューズやフィルターのメンテナンスが必要になるため、別途で業者に依頼する費用も必要です。
 

架台

架台とは、屋根や地面に太陽光パネルを設置するための土台です。選択できる架台の素材には、ステンレスとスチール、アルミニウムなどがあります。素材によって設置費用は変わりますが、4.5kWで設置する場合は9.4万円が相場です。
 
コストや耐久性などを基準に、適切なものを選びましょう。
 

工事費用

太陽光発電の設置には、パネルや架台に加えて屋根や電気の工事費用も必要になります。設置する家の状況によっても費用は異なりますが、1kWあたり7.1万円、4.5kWの場合は31.9万円程度かかります。
 
工事費用は、太陽光発電の設置にかかる費用のなかでも2番目に高い項目です。太陽光パネルやパワーコンディショナーの値段だけで設置を決めてしまうと、予算を大幅に超えてしまう可能性があるので注意しましょう。
 

蓄電池を設置する場合の費用

蓄電池を取り付ける場合は、その分の費用も追加でかかります。相場としては蓄電池の本体価格と工事費の合計で90~250万円です。蓄電池は貯めておける電気の量が多いものほど高額になります。
 
下表は、前述した太陽光発電設備の設置費用に、蓄電池の設置費用を追加したものです。
 
住宅の種類 新築住宅 既存住宅 全体
太陽光発電の設置費用
蓄電池の設置費用
207~367万円 216~376万円 210~370万円
内訳
(太陽光発電の設置費用)

(蓄電池の設置費用)
117.4万円
90~250万円
126.4万円
90~250万円
120.1万円
90~250万円

蓄電池を設置しなくても、太陽光発電設備だけで発電は可能です。しかし、蓄電池がないと発電した電気を貯めることができないため、夜間に使用できません。
 
そのため、利便性を高めるなら蓄電池の設置は必要不可欠といえるでしょう。
 

太陽光発電の設置費用が高くなるケース

太陽光発電の設置費用が高くなってしまうケースとして、主に以下の3つが挙げられます。

  • 設置容量が大きい場合
  • 1981年以前に建てられた家の場合(築40年を超える家)
  • 後付けで設置する場合
 
それぞれ詳しく解説するので、確認していきましょう。
 

設置容量が大きい場合

上記で紹介した設置費用は、住宅に設置する平均の容量(kW)になるため、太陽光発電の容量と設置面積によって費用が変動します。広い屋根に設置する場合など、容量が大きくなれば設置費用も高くなることを覚えておきましょう。
 
例えば、設置する容量が5.5kWの場合、4.5kWよりも30万ほど価格が上がります
 
【新築の場合】
容量 設置費用
4.5kW 約117万円
5.5kW 約144万円
 

1981年以前に建てられた家の場合(築40年を超える家)

1981年6月1日に新耐震基準が適用されたため、それ以前の基準で設計された旧耐震基準の家の場合、太陽光発電設備の重量に耐えられるかの診断が必要です。
 
この診断には費用がかかるため、旧耐震基準の家に設置を考えているのであれば、出費が増えてしまうでしょう。
 
また、診断の結果、重量に耐えられないと判断された場合、太陽光発電の設置には補強やリフォームといった追加工事が必要になります。その費用も重なるため、設置費用が高くなってしまいます。
 

後付けで設置する場合

上記で紹介したとおり、新築住宅の設置費用は1kWあたり26.1万円なのに対し、既存住宅は28.1万円と、1kWあたり2万円高くなっています。
 
既存住宅よりも新築住宅への設置のほうが安い理由は、新築の施工と同時に太陽光発電設備の設置ができるためです。既存住宅では足場を設置しなければならず、その分費用が高くなってしまいます。
 
太陽光発電を後付けで設置するのであれば、新築よりも費用が高い傾向にあることを理解しておきましょう。
 
太陽光発電を後付けする際のメリット・デメリットや、注意点などは以下の記事で紹介しています。
 
 

太陽光発電の設置費用を抑える方法

上記で説明したように、太陽光発電の設置には多くの資金が必要です。少しでも費用を抑えるためには、次の章で紹介するような工夫で対策しましょう。
 
それぞれの内容について詳しく解説していきます。
 

0円ソーラーを利用する

0円ソーラーとは、初期費用0円で太陽光発電設備を設置できるというものです。
 
太陽光発電の設備費用を業者が負担し、住宅の所有者は電気料金または定額のサービス利用料を支払うことで、実質0円で太陽光発電を設置できる仕組みになっています。維持管理も業者が行ってくれるため、設置後の維持費がかからない点もメリットです。
 
さらに、契約期間終了後は、太陽光発電の設備が無償で譲渡されます。
 
鈴与商事でも0円ソーラーを提供しています。屋根にどれくらい設置できるのか、ご⾃宅に訪問してしっかりと調査いたします。調査内容を踏まえて、設置容量や発電シミュレーションをお伝えします。もちろん調査にかかる費用は無料です。
 
また、0円ソーラーの詳細は以下の記事でも紹介していますので、併せてチェックしてみてください。
 
 

補助金制度を活用する

補助金制度は国もしくは自治体ごとに行われており、それらを活用すれば通常よりも設置費用を抑えられます。
 
2024年の1月時点では、太陽光発電に関する国の補助金制度は発表されていませんが、蓄電池設置の補助金制度があります。国による「子育てエコホーム支援事業」では、既存住宅に蓄電池を設置する場合に64,000円/戸の補助金を受けられます。
 
自治体独自が行なっている補助金制度は、各地域で実施の有無や条件、補助額が異なるため、最新情報を確認しましょう。例えば静岡県熱海市では、太陽光発電システムと蓄電池システムそれぞれ1件につき8万円の補助金が支給されます。
 
お住まいの地域での補助金制度については、公式ホームページで確認してみてください。
 

複数の業者に見積もりを取る

1社だけでなく複数の業者に見積もりを取ることで、1番安い業者を判別できるようになります。ただし、単に安いという理由だけで選ぶと、トラブルを引き起こして後悔するかもしれません。
 
実際に経済産業省では、太陽光発電設備の設置トラブルに対して注意喚起を行っているほど、相談件数が多くなっています。きちんと設置できていなければ、再度工事しなければならず、結局高くついてしまうおそれもあります。
 
太陽光関連に関する業者トラブルは、太陽光発電の設置を「やめたほうがいい」と言われる理由の一つにもなっています。
 
設置を依頼する際には、価格だけではなく、見積もりを取る際の対応や説明の仕方、口コミなどを見て総合的に判断し、信頼できる業者か見極めることが大切です。
 
太陽光発電の設置を「やめたほうがいい」と言われる5つの理由については以下の記事で詳しく解説しています。
 
 

太陽光発電の設置費用に関する疑問

ここからは、太陽光発電設備の設置費用に関する、よくある質問を2つ紹介していきます。
 
  • 設置費用以外のコストはかかる?
  • 設置費用の回収はできる?
 

初期費用以外のコストはかかる?

太陽光発電を利用するには、設置費用のほかに維持費がかかります。代表的な維持費としては、定期点検の費用と太陽光パネル・パワーコンディショナーの交換といったメンテナンス費用です。
 
※経済産業省の資料をもとに算出
項目 頻度 かかる費用
定期点検の費用 3年~4年に一度 3.5万円程度
パワーコンディショナーの交換 20年に一度 1台29.2万円程度
太陽光パネル 25年~30年に一度 1kW14.5万円程度
設置30年のなかで、表内3つのすべてのメンテナンスを行うと仮定した場合、合計金額はおよそ122万円となります。
 
【内訳】
  • 定期点検の費用
3.5万円×8回=28万円(4年に一度のメンテナンスで計算)
 
  • パワーコンディショナーの交換
29.2万円×1回=29.2万円(30年で1回の交換で計算)
 
  • 太陽光パネルの交換
14.5万円×4.5kW=65.2万円(住宅に設置する太陽光発電の平均容量で計算)
 
また、故障やトラブルに対応するための保険料も必要になります。盗難や自然災害などが起こった場合、メーカー保証だけではカバーできない部分があるからです。
 
鈴与商事で取り扱っている0円ソーラーの場合、サービス期間の15年間はメンテナンスコストは必要ありません。システムの保証はもちろん、自然災害発生時の補償も備わっています。
 
 

設置費用の回収はできる?

太陽光発電設備の高額な設置費用は、一般的に10年前後で回収できるといわれています。
 
太陽光発電の寿命は20~30年と長く、売電収入や節電効果によって、10年を経過したあたりでプラスになることがほとんどです。補助金制度などを活用すれば、10年以内で元を取ることも可能でしょう。
 
ただし、設置する屋根の大きさや発電容量など、さまざまな条件で回収可能期間は異なります。また前述のとおり、定期的なメンテナンス代と維持費がかかる点にも注意してください。
 
太陽光発電の設置費用を回収できる年数については、以下の記事でシミュレーションを用いてわかりやすく解説しています。ぜひご参考にしてください。
 
 

家庭用太陽光発電の設置費用まとめ

太陽光発電の設置費用の相場についてご紹介しました。築年数や容量、設置面積などによって価格は大きく変動します。
 
高額な設置費用を抑えるには、0円ソーラーや補助金制度を活用するのがおすすめです。また、複数の業者から見積もりを取って比較し、本当に信頼できる業者かどうかを判断することも重要です。
 
鈴与商事が提供している0円ソーラーであれば、設置費用がかからないため、費用負担の心配がありません。15年間安心して稼働できるようにサポート体制を整えているうえ、システムの保証や災害時などの保障も充実しています。
 
どんな質問でも受け付けておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
 
鈴与の0円ソーラーを
もっと詳しく知りたい方はこちら/

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