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ウォーターサーバーはどう選ぶ? 水の違いを知ろう
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いつでも新鮮な水が使えるウォーターサーバー。
これから暑い季節を迎える今、ご家庭での導入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
実はウォーターサーバーで提供されている水には、2つのタイプがあるのをご存じですか?
今回は、比較検討する際に役立つ「水の違い」にスポットを当ててみました。
自然の恵みが生きた「天然水」
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天然水とは、原水が特定の水源から採れる地下水であり、沈殿、ろ過、加熱殺菌といった最小限の処理しか行っていない水のこと。
自然の恵みが生かされているため、原水によって味や風味が異なる点が大きな特徴です。
産地をみてみると、フランスやイタリアが世界的に有名です。
国内では、南アルプスや富士山があることから山梨県と静岡県で採水したものが多いようです。
ほかには、阿蘇山のある熊本、奥大山の鳥取など。産地で選ぶという方も多いかもしれません。
海外のものと日本のものと、味の違いを感じたことはありませんか? その理由は「硬度」。
硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で決まり、WHO(世界保健機関)によると、硬度0~120mg/L未満を軟水、それ以上を硬水としています。
日本の水は軟水が多く、軽い口当たりでまろやかな味わい。
コーヒーやお茶、出汁取りや炊飯にも適しています。
一方、海外の天然水に多くみられるのが硬水。
ミネラル分が多いという反面、マグネシウムも多く含むため、飲み慣れていない日本人は特に苦みを感じるかもしれません。
安心かつバランスの良い「RO水」
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RO水とは、RO膜(逆浸透膜)でろ過した水のこと。
0.0001ミクロンの超微細孔フィルターを使い、イオンや塩分など不純物をとことん取り除いた「安全できれいな水」です。
ただRO膜は、不純物だけでなく天然のミネラル分まで除去。
決して“おいしい水”とは言えない水なのです。
そこで、そんなデメリットを解消すべく各メーカーが行っているのが、ミネラル成分の添加。
カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルを独自配合し、安全かつおいしい水を作り上げているのです。
ここで少し「ミネラル」についておさらいしてみましょう。
ミネラルは、たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミンにつづく五大栄養素のひとつ。
とても大切な栄養素ですが、摂れば摂るほど良いというわけではありません。
過剰に摂りすぎれば身体に変調をきたす可能性も大。
そこでミネラルバランスが良く安全でおいしい水、RO水に関心が集まってきているのです。
水こそ選ぶ時代です!
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天然水とRO水の違いはおわかりいただけましたか?
ではそれぞれ、どのような人に天然水あるいはRO水が向いているのかご紹介します。
<天然水をおすすめ!>
好みの産地がある方、天然由来のミネラル(バナジウムや亜鉛など)を積極的に摂りたい方。
硬水が好きという方。
<RO水をおすすめ!>
赤ちゃんのミルク作りや離乳食に使いたい方。
小さなお子さまがいるご家庭。
マグネシウムとカルシウムが少ないRO水は、お腹への負担も少なく安心です。
また、価格も天然水より比較的安価なので、コスパを重視する方にもおすすめです。
「水は買うもの」となって久しい昨今。
これからは味や風味だけでなく、製造工程や成分などを吟味し、しっかりと選ぶ時代のようです。
ウォーターサーバーの導入を検討中の場合、その機能や価格も大切ですが、やはり水にこだわらなくては本末転倒。
毎日欠かせない「水」だからこそ、比較検討する際に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。