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2025.02.07
WITHSMILE編集部

エアコンから異音がするのはなぜ?原因や対処法を紹介

エアコンからの異音は、稼働音として問題がない場合もありますが、故障や汚れが原因で発生していることもあります。そのまま放置すると、次のようなリスクがあるため、原因を把握し適切に対処することが大切です。
 
  • 冷暖房効率が低下する(快適な環境が維持できず、さらに消費電力が増えて電気代が上昇する可能性もある)
  • 故障が進行し、修理費用の増加や交換が必要になる
  • 機器に負担がかかり劣化を早めてしまう
  • 汚れが原因の場合、アレルギーなどの健康被害の恐れがある

本記事では、エアコンの異音について、室内機や室外機の音の種類ごとに考えられる原因とその対処方法を詳しく解説します。エアコンの異音が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
 
異音は劣化や故障のサインかも?
\場合によっては交換のほうが安く抑えられます/
 

エアコンから異音がしたらまず電源を切ってみよう

エアコンから異音がする場合、まずは電源を切り、コンセントを抜いて音が改善するか確認しましょう。運転していない状態でも異音が続く場合は、エアコン本体に直接原因があるのではなく、風による振動やエアコンの内部に虫が入り込んでいる可能性があります

一方で、運転していないときに異音がしない場合でも、一時的なエラーが原因で音が発生していることがあります。この場合、電源を切ってリセットすることで解消するケースも少なくありません。

なお、虫が原因と考えられる場合、エアコンに殺虫剤をかけるのは故障の原因となるため避けてください。代わりに、エアコンを軽く叩いたり、くん煙剤を使用したりして、虫を追い出す方法を試しましょう。
 

エアコンから変な音がする原因と対処法

エアコンから異音がする場合、「室内機と室外機のどちらから異音が聞こえるか」「どのような異音が聞こえるか」によって、原因と対処法が異なります。

ここでは、室内機・室外機から聞こえる異音の原因と対処法を、音の種類ごとに解説します。
 

室内機から聞こえる音



室内機から異音が聞こえる場合、部品の劣化や汚れ、設置不良などが原因として考えられ、放置すると悪化する恐れがあるため注意が必要です。

ここでは、室内機(エアコン本体)から異音が聞こえる原因と対処法を、異音の種類に分けてご紹介します。
 
異音 可能性の高い原因 対処法
ザーザー(サーサー) フィルターの汚れや目詰まり フィルターを掃除する
ヒューヒュー ドレンホースへの風の吹きこみ、フィルターの目詰まり ドレンホースの向きを変える、フィルターを掃除する
ポコポコ(ポンポン) ドレンホースから空気が入っている、ホース内のごみや虫 ホース内の目詰まりを解消する
ピー(ピッピッ) エアコンのマイコンの誤作動 一度電源を消して再起動する
カタカタ(カラカラ) エアコン内部の不具合や汚れ 業者に相談する
キュルキュル フィルターの汚れ、取り付け不良、部品の故障 フィルターを掃除して解消しなければ業者に相談する
ブーン(ブォーン) 設置後すぐの場合は取り付け不良、設置直後でない場合は不具合の発生 業者に相談する
ゴー(ゴーゴー) 換気機能やフィルター洗浄機能の作動音、もしくはフィルターの汚れ 音が気になる場合は機能の使用を控える、フィルターを掃除する
ジー(ジジジ) 正常な動作音、マイナスイオンを発生させる機能の作動音、部品の取り付け不良 音が気になる場合は機能の使用を控える、フィルター掃除後の場合は部品が正しく取り付けられているか確認
シュー(プシュー) 正常な動作音 正常な動作音なので無し(明らかに音が大きいなどの異常があれば業者に相談する)
 

ザーザー(サーサー)

エアコンからザーザー(サーサー)という風のような異音が聞こえる場合は、フィルターの汚れや目詰まりが原因であることが多いです。この場合、フィルターを掃除することで異音が解消する可能性があります。掃除をする際は、必ず取扱説明書を参考にして正しい手順で行いましょう。

また、熱交換機のフィンに汚れが付着していることが原因で異音が発生するケースもあります。フィルターの掃除を行ったあとも異音が続く場合は、熱交換機のクリーニングが必要な可能性があり、熱交換機の掃除は自分では難しいため、専門業者にクリーニングを依頼すると良いでしょう。
 

ヒューヒュー

ヒューヒューという風のような異音は、ドレンホースに風が吹き込んでいる、またはフィルターが目詰まりして風の通り道が狭くなっていることが原因として考えられます

ドレンホースとは、室内機で発生した水を屋外に出すホースのことです。室外機周辺にあるので、確認してみましょう。

まずはドレンホースの向きの調整や、フィルターの掃除をしてみてください。これらの対処を試すことで、異音が解消する場合があります。
 

ポコポコ(ポンポン)

缶を叩いたようなポコポコ(ポンポン)といった異音は、ドレンホースから空気が入り込むことで発生することが多く、基本的に故障ではありません。とくに気密性の高い建物ではこの音が起こりやすいです。

以下のような対処法で改善することが多いため、試してみましょう。
 
  • 部屋の換気口を空ける
  • 窓を開ける
  • 換気扇を止める
  • ドレンホースの先端の向きを変える
  • ドレンホース用の逆止弁を付ける

また、ポコポコ音は、ホースの中にごみや虫が詰まったことで鳴っているケースもあります。その場合は、取り除かずに放置すると故障の原因になります。換気などの対策をしても音が鳴る場合は、ホース内の目詰まりを解消する必要があります。
 

ピー(ピッピッ)

ピー(ピッピッ)といった機械音が鳴っているときは、エアコン内部のマイコンが誤作動を起こしている可能性が考えられます。マイコンとは、エアコンを制御するためのセンサーや制御基板となるコンピューター部分です。

この場合は、一度コンセントを抜き、1分以上待ってから再起動してみましょう。再起動をしても音が鳴り続ける場合は、故障の可能性があるため、専門業者に相談することをおすすめします。
 

カタカタ(カラカラ)

カタカタ(カラカラ)といった軽い音が続く場合は、以下のようにエアコン内部に不具合や汚れがあって音が鳴っている可能性が高いです。
 
  • 部品の取り付け不良
  • 部品の破損
  • ファンにほこりや汚れが蓄積している
  • 内部に破損したパーツや虫が入っている

エアコン内部を無理に触ると、さらなる故障を引き起こす恐れがあるため、自分で対応しようとせずに業者に点検を依頼しましょう。
 

キュルキュル

室内機からキュルキュルという音がする場合、以下の原因が考えられます
 
  • ファンやフィルターにほこりや汚れが蓄積している
  • エアコンの取り付け不良
  • モーターなどの部品の故障

ファンやフィルターのほこりが原因となっている場合は、掃除することで改善することが多いです。ただし、掃除後も音が解消されない場合は、取り付け不良や部品の故障が考えられるため、業者に相談しましょう。
 

ブーン(ブォーン)

設置して間もないエアコンからブブーン(ブォーン)という音がする場合、取り付け時の不具合が原因であることが多いです。この場合は、設置した業者に相談してみましょう。

設置直後でない場合でも、不具合が発生している可能性があるため、専門業者に確認してもらいましょう。
 

ゴー(ゴーゴー)

ゴー(ゴーゴー)という音は、エアコンの換気機能やフィルター洗浄機能の作動音である可能性があります。これらの機能を使用しているときだけ音がする場合は異常ではありませんが、気になる場合はその機能の使用を控える、または使用するタイミングを調整すると良いでしょう。

また、フィルターが汚れている場合も同様の音が発生するため、取扱説明書を確認して定期的に掃除を行いましょう。
 

ジー(ジジジ)

ジー(ジジジ)という音は、エアコンの正常な動作音であることが多いです。風向きを調整する羽根などの部品が動いている際に発生することがあります。

また、プラズマクラスターなどのマイナスイオンを発生させる機能が搭載されているエアコンでは、その機能が動作する際の音である場合もあります。気になる場合は、一度その機能をオフにして音が消えるか確認してみると良いでしょう。

一方で、フィルターや他の部品が正しく取り付けられていないことが原因で音が鳴ることもあります。とくにフィルターを掃除したり部品を取り外したりしたあとにジー(ジジジ)という音が聞こえる場合は、取扱説明書を参照して部品が正しく装着されているか確認しましょう。
 

シュー(プシュー)

エアコンから聞こえるシュー(プシュー)という音は、正常な動作音です。この音は、温風や冷風を作るための冷媒という物質が配管を流れる際に発生するものです。また、冷媒の流れを切り替える際にも同様の音がすることがあります。

この音がとくに聞こえやすいのは、冷房運転中や冷房運転を停止した直後のタイミングです。

なお、ダイキンのエアコンをご使用の場合は、「ストリーマ放電」という機能の作動中にシューやパチッと音が鳴ることがあります。この音も通常の動作音の一環であるため、とくに心配する必要はありません。

ただし、これらの音が以前よりも大きくなったり、連続して鳴り続けたりと、明らかな異状が見られる場合は、一度業者に相談し、エアコンの状態を点検してもらうことをおすすめします。
 

室外機から聞こえる音



エアコンの室外機は外に設置されているため、異音に気づきにくいこともあります。しかし、室内機の異音と同様に、音の種類によって原因を特定することが大切です。

ここでは、室外機から異音が聞こえる原因と対処法を、音の種類ごとに解説します。
 
異音 可能性の高い原因 対処法
キーン コンプレッサーやコンデンサーの劣化または故障 業者に依頼する
キーキー(ギーギー) コンプレッサーやアルミフィンの異常 業者に相談する
キュルキュル ファンモーターの異常 業者に相談する
カタカタ(カラカラ) 内部の異物混入、ファンモーターやコンプレッサーの異常 丁寧に取り出す、異常の場合は業者に相談する
ガコガコ(ゴゴゴ) コンプレッサーやアルミフィンといった内部部品の破損 業者に相談する
ブーン(ブォーン) 稼働によって発生する音 あまりにも音がうるさい場合は業者に相談する
 

キーン

室外機から「キーン」という音がする場合は、コンプレッサーやコンデンサーという部品の劣化や故障が原因である可能性が高いです。

いずれの場合も自分で対応するのは難しいため、専門業者に点検や修理を依頼しましょう。
 

キーキー(ギーギー)

キーキー(ギーギー)という音が室外機から聞こえる場合、コンプレッサーやアルミフィンといった重要な部品にトラブルが生じている可能性が考えられます

これらの部品は、エアコンから温かい風や冷たい風を送り出すために必要な部分です。この異音が続く場合は、故障の進行を防ぐためにも専門業者に早めに相談し、点検や修理を依頼してください。
 

キュルキュル

室外機から鈴虫のようなキュルキュルという音が聞こえる場合は、ファンモーターに異常が生じている可能性があります

ファンモーターとは室外機のファンを動かすためのモーターであり、修理する際には分解作業が必要となるケースが多いため、専門業者に相談し適切な対応を依頼しましょう。
 

カタカタ(カラカラ)

室外機から何かがぶつかっているような軽いカタカタ(カラカラ)という音がする場合、内部に異物が入り込んでいるか、ファンモーターやコンプレッサーの異常が考えられます

外から異物の混入がわかる場合は、エアコンの運転を止めて、慎重に取り除きましょう。ただし、無理な作業は避け、故障を防ぐためにも業者に相談することをおすすめします。

また、室外機自体が周囲の物に接触していることで、異音が発生している場合もあります。その場合は、室外機の周辺を片付けて音の原因を取り除くようにしましょう。
 

ガコガコ(ゴゴゴ)

ガコガコ(ゴゴゴ)という大きな音が聞こえる場合、コンプレッサーやアルミフィンなどの内部部品が破損している可能性があります

破損した部品の破片が他の電子部品に影響を与え、さらなる故障や事故を引き起こす危険性があります。すぐに運転を停止し、専門業者に点検を依頼しましょう。
 

ブーン(ブォーン)

室外機から低いブーン(ブォーン)という音がするのは、通常の稼働音であるケースが多いです。とくに冬場や霜取り運転時には、この音が目立つことがあります。

問題ないケースが多いですが、あまりにも音がうるさい場合は故障も考えられるため、業者に相談してみてください。
 

※異音の原因と対処法はメーカーごとに異なる

エアコンには多種多様なメーカーや機種が存在し、それぞれ異なる機能や仕様を持っています。そのため、異音の原因や対処法も一律ではなく、エアコンごとに異なる場合があります。

エアコンから異音が聞こえたら、先述した異音の原因や対処法を参考にしながら、メーカーのホームページやエアコンの取扱説明書を確認し、メーカーや機種にあわせた適切な方法で対応することが重要です。

各メーカーのエアコンの異音に関する回答は、以下の外部リンクからも確認できます。
   

エアコンから異音が聞こえたときの対応について

ここでは、エアコンから異音がしたときの相談先と、修理と交換のどちらの対応を取るべきかを解説します。
 

どこに相談する?

エアコンから異音が聞こえたときの相談先は、エアコンの保証期間や居住形態によって異なります。

エアコンの保証期間内であれば、メーカーや設置業者に相談するのが基本です。もし保証期間が過ぎている場合は、設置業者や修理業者、街の電気屋さんなどに相談してみると良いでしょう。

マンションやアパートに住んでいる場合は、管理会社や大家さんが相談窓口になることがあるため、まずは相談してみましょう
 

修理と交換どちらが費用を抑えられる?

古い型式のエアコンは、修理を繰り返すよりも交換をしたほうが長期的に見て費用を抑えやすいです。エアコンの異音は、経年劣化が原因で発生するケースもあり、修理しても再度別の部分が故障する可能性があります。定期的に修理代がかかると、エアコン本体を交換するよりも、負担が大きくなってしまうかもしれません。

また、古い型式のエアコンは省エネ性能が低いため、電気代が高くつくこともあります。経済産業省のデータによると、最新型の省エネタイプのエアコンは、10年前と比較して、約15%の省エネになるといわれています。

エアコンの寿命は10年ほどとされているため、購入から10年前後経過している場合は、電気代の節約のためにも、新しいエアコンと交換することがおすすめです。

エアコンを交換するなら、鈴与商事にご相談ください。エアコンに求める性能や設置環境、ご予算に応じてお客様にぴったりの製品をご提案させていただきます。下記より、詳細をチェックしてみてください。
 
異音は劣化や故障のサインかも?
\場合によっては交換のほうが安く抑えられます/

家庭用エアコンの寿命は何年?寿命が近いサインや長く使うためのポイントを解説>>
 

まとめ

エアコンから異音がする原因は、室内機や室外機、音の種類によって考えられる原因が異なります。異音がしたら、まずは電源を切っても音がするかを確認しましょう。また、音の種類を特定することも大切です。

異音の原因は作動音の場合もありますが、室内機の異音はフィルターの汚れやファンの故障が多く、室外機の場合は内部部品の劣化などが考えられます。 自分で対処できる場合もありますが、専門業者に依頼した方が良いケースもあります。

なお、古い型式のエアコンから異音がする場合は、新しいタイプとの交換を検討することもおすすめです。修理と交換にかかるコストを比べて検討しましょう。

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