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2024.11.29
WITHSMILE編集部

蓄電池はリースと購入どちらがお得?メリット・デメリットや向いている人を紹介

蓄電池の導入を考えたとき、機器を新たに購入して設置する以外に、「リース」の利用も一つの選択肢になります。購入とリースでは、蓄電池の所有権が購入者自身にあるか、リース会社にあるかが異なるだけでなく、コスト面の違いも着目したいポイントです。初期費用やメンテナンスにかかる長期的な維持費など、蓄電池のコストに不安がある方は、導入方法の違いを理解したうえで、どちらが家庭に適しているのか検討してみましょう。

本記事では、蓄電池をリースで導入するメリット・デメリット、購入したほうがお得になりうるケースなどを解説します。費用のシミュレーションのほか、リースと購入どちらが向いているのかを判断するためのヒントも紹介しているため、蓄電池の導入を検討している方は参考にしてみてください。
 
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蓄電池のリースとは

蓄電池のリースの概要と、特徴を紹介します。
 

蓄電池のリースは一定期間利用できるサービス

蓄電池のリースとは、固定の月額料金を支払いながら、リース会社の提供する蓄電池を自宅で一定期間利用できるサービスです。リース期間は比較的長めに設定される傾向にあり、多くの場合は中途解約ができません。なお、リース会社によって月額料金や契約期間、サービス内容などに違いがあります。

蓄電池の購入にかかるコストが懸念材料となり、導入を踏みとどまっている場合、初期費用を抑えやすいリースを検討するのも一案です。
 

リースの総支払額は短期契約のほうが安い

リース会社によっては、蓄電池のリース期間を選べる場合があり、リース期間が短いプランのほうが1ヶ月あたりの料金は高くなります。ただし、月額ではなく総支払額で見てみると、長期での契約より短期契約のほうがコストを抑えられる可能性があるでしょう。

たとえば、月額3万円の5年リースと月額1万7,000円の10年リースを比較してみると、契約満了までの総支払額には以下のような差が出ます。

<例>
  • 5年リースの場合:(月額3万円×12ヶ月)×5年=180万円
  • 10年リースの場合:(月額1万7,000円×12ヶ月)×10年=204万円

このため、蓄電池のリース期間を検討する際は、1ヶ月あたりの料金のみならず、総支払額も含めてコストパフォーマンスを判断しましょう
 

蓄電池リースのメリットとデメリット

蓄電池のリースには、メリットとデメリットの両面があります。契約後の後悔を防ぐためにも、メリットだけでなくデメリットにも目を向け、リースでの蓄電池導入が家庭に適しているかどうかを見極めてみてください。
 

蓄電池リースのメリット

蓄電池リースのメリットには、大きく以下の2つが挙げられます。
 
  • 初期費用の負担なく蓄電池を設置できる
  • メンテナンスの費用や手間が不要

順に詳しく見てみましょう。
 

初期費用の負担なく蓄電池を設置できる

蓄電池のリースは、機器を購入し設置する場合に比べて、初期費用を抑えやすい点が第一のメリットです。蓄電池の購入時には、平均103.8~159.8万円(5~10kWh未満)※程度の初期費用が発生し、大きな支出に備える必要があります。

一方のリース契約は、月々の定額料金を支払うことで蓄電池を導入でき、まとまった額の頭金などは基本的に発生しません。初期費用の確保をハードルに感じている方でも、リースであれば家計に無理なく蓄電池の導入を検討できるでしょう。

家庭用蓄電池の価格はいくら?金額が変動する要因や抑えるコツも紹介>>

※出典元:株式会社三菱総合研究所「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」をもとに算出
 

メンテナンスの費用や手間が不要

蓄電池リースの月額料金には、定期的なメンテナンス費や不具合発生時の修理費用も含まれているのが一般的です。契約期間中の故障は、リース会社が窓口となって対応するため、利用者である自分自身が修理業者などを逐一探す必要はありません。メンテナンス・修理にかかる費用や手間の煩わしさがなく、機器の扱いに関する専門知識がない方も安心して蓄電池を利用できるでしょう。

ただし、蓄電池を購入する場合も、メーカーや設置業者の保証内で修理費用の負担を抑えられる可能性があるため、リースと購入で維持費に大きな差はないといえます。
 

蓄電池リースのデメリット

蓄電池リースには、次のようなデメリットもあります。
 
  • 契約期間中の解約はできない
  • 購入したほうが安く抑えられる場合もある
  • 希望の製品を選べない可能性がある

導入したい蓄電池の種類やモデルに希望がある、長期的にお得な導入方法を選びたいといった場合、リース以外の選択肢を視野に入れてもよいでしょう。
 

契約期間中の解約はできない

蓄電池のリース期間は、10年や15年など長期で設定されているケースも多く、契約期間中の解約は原則できません。期間途中に解約を行う場合、違約金が発生してしまう可能性もあります

違約金だけでなく、残りのリース料金や機器の撤去費用、廃棄費用などを請求されるケースも考えられるでしょう。リース契約時点では予定していなかった引っ越しや家計の変化によって中途解約せざるを得ないとき、これらの出費は大きな痛手となりかねません。

蓄電池リースにあたっては、継続的な月額料金の支払い可否、将来的な生活の変化もふまえて、家庭に合った導入方法かどうかを総合的に判断することが大切です。
 

購入したほうが安く抑えられる場合もある

蓄電池リースの契約内容や導入後の利用状況によっては、機器を購入したほうが結果的に安くなる可能性もあります。とくに、リース期間が長期にわたる場合、総支払額も高くなりやすい点を念頭に置いておきましょう。

初期費用と同時に、長い目で見たときのコストにも目を向けて、リースと購入のどちらが自分のニーズに合った方法なのかを考えてみましょう。契約期間中の総支払額とリース終了後の蓄電池の取り扱い、家庭での使用予定期間などを整理して、購入する場合とのコストパフォーマンスを比較してみてください
 

希望の製品を選べない可能性がある

蓄電池のリースでは、メーカー・製品の種類・モデルなどがある程度絞られています。性能やデザインにこだわりがある場合でも、リース契約で選択できる蓄電池のラインナップに希望の製品があるとは限りません。リース会社によっては、蓄電容量(貯めることのできる電気の量)もあらかじめ決められているケースがあります。

希望の製品がある方は、リース会社が扱っている蓄電池のラインナップを事前に調べ、納得のうえで契約を進めるようにしましょう。
 

蓄電池の「リース」と「購入」はどちらがお得?



ここからは「蓄電池をよりお得に導入できる方法はどちらなのか」に焦点を当てて、リースを利用する場合と購入する場合のコストをシミュレーションしてみました。

結果、蓄電池のリース料金と購入費用それぞれの相場から、蓄電容量6Whの製品を15年リースするには総額90万円~180万円、購入には100万円~130万円かかると試算できました。リースは初期費用が少なく、メンテナンスなどが含まれるため便利ですが、最終的な支払い総額が高くなることが多いです。購入では、初期コストが高いものの、長期的に見るとリースよりも安く済む可能性が高いです。

蓄電池の購入にあたっては、補助金制度を活用して初期費用の負担を抑えられる場合もあります。国による制度のほか、地方自治体が独自に用意している補助金・助成金も含めて、最新の情報をリサーチしてみてください。

<試算条件>※蓄電池の蓄電容量によって金額は変更します。
■リースの場合

1ヶ月あたりのリース料金の相場:1万5,000円(リース期間10~15年、蓄電容量6kWh未満)
 
  • 10年リースした場合:(1万5,000円×12ヶ月)×10年=180万円
  • 15年リースした場合:(1万5,000円×12ヶ月)×15年=270万円

※上記の費用相場はあくまでも一つの目安であり、リース会社によって実際の月額料金は1万~2万円程度と差があります。
※本シミュレーションでは、10年・15年で同じ月額料金と仮定していますが、月額料金は本来、リース期間に応じて変動するものです。
 
■購入の場合

購入費用の相場:100万4,000~150万4,000円
 
  • 機器本体の価格相場:72万~116万円(蓄電容量6kWh未満) ※1
  • 工事費の相場    :33.8万円 ※1
  • 補助金制度の利用  :-6万4,000円 ※2

※メンテナンス費用はメーカー保証の対応範囲としています。
※本シミュレーションの補助金制度は2024年の「子育てエコホーム支援事業」を仮定しており、年度によって適用対象や補助金額は変わる可能性があります。
※1 出典元:株式会社三菱総合研究所「定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」をもとに算出
※2 出典元:子育てエコホーム支援事業【公式】「エコ住宅設備の設置」|国土交通省

【2024年最新】家庭用蓄電池の補助金制度を国と自治体にわけて紹介>>
 

蓄電池のリースと購入が向いている人とは?

蓄電池のリースと購入、どちらの導入方法にも利点はありますが、優先したい条件や設置目的、自宅の状況などに適した方法を選ぶことで、メリットをさらに享受しやすくなります。それぞれの導入方法が向いている人の特徴を見ていきましょう。
 

リースが向いている人

次のような特徴に当てはまる方は、リースでの蓄電池の導入が向いています。
 
  • 初期費用をかけずに蓄電池を設置したい
  • 初期費用とメンテナンス費用を比較したとき、購入するより金銭的な負担が少ないと感じる

「初期費用を安く済ませたい」「まとまった頭金を支払うのが難しい」など導入時のコストを不安に感じている方からすると、月々定額の支払いで利用できるリースは魅力的です。リース契約の内容によっては、長期的なコストで見ても、機器を購入するより家計への負担を少なくできる場合があります。
 

購入が向いている人

蓄電池の購入に向いているのは、次のような特徴に当てはまる方です。
 
  • 初期費用を無理なく用意できる
  • 総コストを比較したとき、リースより金銭的な負担が少ないと感じる
  • 自分自身の希望や設置目的に合った機器を自由に選びたい

本体価格や設置工事費などの初期費用を無理なく確保できる方は、蓄電池の購入を視野に入れてみましょう。長期的に蓄電池を使い続けたい方はとくに、リースを利用するより購入したほうが、総コストを抑えられる場合があります。購入時に補助金制度を利用できれば、金銭面の負担をさらに減らすことも可能です。

また、利用できる蓄電池の種類がある程度絞られるリースに対して、購入する際には幅広い選択肢から自由に製品を選べます。よって、蓄電池のメーカーやモデル、蓄電容量などに希望がある場合も、購入を検討するのがおすすめです。

なかでもオール電化の住宅は、蓄電池をより有効活用できる環境であり、購入後の長期的な経済効果も期待しやすくなります。
 

まとめ

蓄電池のリースは、初期費用の負担なく機器を導入でき、メンテナンスの手間も少なく済むのが魅力です。ただし、長期契約だと総支払額は高くなる傾向にあるほか、契約するリース会社によっては希望の製品を選べないというデメリットもあります。

長い目で見て経済的な方法で導入したい、自由に機器を選びたいという方は、蓄電池の購入も前向きに検討してみましょう。購入時には本体価格や設置工事費などが発生しますが、補助金制度を活用できる場合、こうした初期費用の負担を抑えることも可能です。

リースと購入、どちらの方法で蓄電池を導入するのが最適なのかは、個々のニーズによって異なります。経済状況をはじめ、蓄電池の設置環境や優先したいポイント、現在の生活スタイル、将来的な計画など、さまざまな要素を考慮して導入後の後悔を防ぎましょう。

蓄電池をリースで導入すべきか、購入したほうがよいのかお悩みの方は、鈴与商事へお気軽にご相談ください。ご家族のニーズとお住まいの環境、電気のご利用状況などをふまえて、最適なプランをご提案いたします。
 
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