乾太くんは、洗い上がった洗濯物の乾燥時間をぐっと短縮してくれるガス衣類乾燥機です。

設置条件を満たしていれば、一般家庭でも乾太くんを導入できますが、製品を稼働させるにはガスだけでなく電気も使用します。家事の負担を減らしたいものの光熱費が気になるという場合、乾太くんにかかるガス代・電気代の目安を把握したうえで、導入のメリットと費用のバランスを見極めましょう。

本記事では、乾太くんの使用にかかるガス代・電気代の計算方法と、それぞれの料金目安を解説します。乾太くんにはいくつかのランナップがあり、乾燥容量によって使用1回あたりの光熱費も変わってくるため、経済性を考えるうえでは家庭に合ったサイズ選びが重要です。

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    乾太くんは「ガス衣類乾燥機」ですが、運転時にはガスだけでなく電気も使用します。よって、乾太くんの導入を考える際はガス代・電気代をあわせた光熱費が継続的に発生する点を念頭に置いておきましょう。

乾太くんにかかる光熱費の目安は、リンナイの公式サイトにも記載されているものの、試算条件をはじめ情報が少し古くなっています。本記事では、2024年時点でのガス・電気料金データをもとに改めて試算を行いました。

乾太くんにはスタンダードタイプ（乾燥容量3kg・5kg・8kg）もありますが、ここではより容量の大きなデラックスタイプを例に、使用1回あたりの光熱費の目安を見てみましょう。
 

	乾燥容量別の光熱費（1回あたり）
	6kg	9kg
1回使用時のガス代（LPガス）	約69～147円	約104～220円
1回使用時の電気代 ※待機時消費電力は含んでいません	約8～10円	約13～17円
光熱費の合計	約77～157円	約117～237円

ガス代と電気代それぞれの試算条件を詳しく解説します。
  乾太くんの使用1回あたりにかかるガス代は、製品の乾燥容量によって変わります。乾燥容量6kg・9kgの乾太くんデラックスタイプをLPガス（プロパンガス）の家庭で導入する場合、一度の使用ごとに発生するガス代は次のように試算が可能です。
 

デラックスタイプの種類	乾燥容量	1回あたりのガス代
RDT-63	6kg	約69～147円
RDT-93	9kg	約104～220円

なお、使用1回あたりのガス代は以下の計算方法で求めています。
 

出力（kW）×3.6MJ/h×使用時間÷ガス発熱量（MJ/㎥）×ガス料金（円/㎥）

ガス発熱量は、LPガスであれば1立米あたり99MJです。ガス料金の試算条件は、日本エネルギー経済研究所 石油情報センターの調査結果をもとに、2024年6月の家庭用LPガスの平均価格9,065円（10立米あたり）を1立米あたりに計算しています（約906円）。

乾太くんの出力と1回の乾燥にかかる時間目安は、下表をご参照ください。
 

デラックスタイプの種類	乾燥容量	乾燥時間	ガス消費量 （LPガスの場合）
RDT-63	6kg	約60分	2.10kW～4.47kW
RDT-93	9kg	約90分

出典元：ガス衣類乾燥機：デラックスタイプ ラインアップ｜リンナイ
出典元：ガス衣類乾燥機 乾太くん｜リンナイ
  乾太くんを使うときに発生する電気代も、ガス代同様に製品の乾燥容量で変わります。デラックスタイプの乾燥容量6kg・9kgごとに、電気代の目安額を比較してみましょう。
 

デラックスタイプの種類	乾燥容量	1回あたりの電気代
RDT-63	6kg	50Hz：約8円 60Hz：約10円
RDT-93	9kg	50Hz：約13円 60Hz：約17円

※待機時消費電力は含んでいません

電力を消費するガス衣類乾燥機の使用1回あたりの電気代は、以下の計算式で求めることが可能です。
 

消費電力（W）×使用時間（h）÷1,000×電力料金の単価（円/kWh）

電力料金の単価に関しては、家電公取協（全国家庭電気製品 公正取引協議会）が定める目安単価31円／kWhを仮定し、試算しています。また、乾太くんの乾燥容量ごとの消費電力は以下のとおりです。
 

デラックスタイプの種類	乾燥容量	乾燥時間	消費電力
RDT-63	6kg	約60分	50Hz：250W 60Hz：320W
RDT-93	9kg	約90分	50Hz：285W 60Hz：360W

出典元：ガス衣類乾燥機 乾太くん｜リンナイ
出典元：ガス衣類乾燥機：デラックスタイプ ラインアップ｜リンナイ
  乾太くんを使用するなかで光熱費は継続的にかかりますが、家庭のニーズや使い方次第では導入のメリットを感じやすく、十分なコストパフォーマンスを期待できます。乾太くんを自宅に設置するメリットは、大きく以下の3つです。
 

• 家事の時間短縮につながる
• 天候や花粉が気にならない
• ふんわりとした仕上がりになる

家事を効率化したい、雨や花粉の多い季節でも洗濯物を快適な仕上がりに保ちたいという方は、乾太くんの利便性を日々実感しやすいでしょう。
  乾太くんに濡れた状態の洗濯物を入れるだけで、6kgの衣類ならおよそ60分、9kgなら90分程度で乾かせます。洗濯物を干す手間や取り込む手間が省けるため、1日に何度も洗濯機を回す家庭ではとくに、家事の負担が軽減されるでしょう。


引用元：ガス衣類乾燥機 乾太くん｜リンナイ

また、1回目の洗濯物を乾太くんで乾かしているあいだに、2回目の洗濯を進めておくことで、家事の効率化もめざせます。
  乾太くんを導入している家庭では、衣類を屋外に干す必要がないため、天候や花粉の影響を気にせずに洗濯ができます。梅雨の時期などは洗濯物も溜まりがちですが、乾太くんがあれば天候に左右されず、「急な雨で外干ししていた洗濯物が濡れた」といった事態も回避できるでしょう。

また、乾太くんは、80度以上の温風を送り込むパワフルな乾燥で、生乾きによる湿っぽさや嫌な臭いの発生を抑制します。生乾き臭の原因は「モラクセラ菌」という雑菌ですが、この菌は一定の熱を加えることで発育を抑えられるのが特徴です。

乾太くんを使用して乾燥させた洗濯物は、モラクセラ菌の減少率が99.9％にも達します。つまり悪天候で外干しできないときでも、乾太くんを使用する場合、洗濯物の生乾き臭に悩まされる心配はなくなるでしょう。

さらに、外干しをしないため屋外に漂う花粉が洗濯物に付着する不安もありません。洗濯物を取り込む際に、いちいち花粉を払う手間も削減できます。

悪天候時にコインランドリーを利用している方にとっても、洗濯物の乾燥までを自宅で完結できる乾太くんは、家計や家事の負担軽減に役立つ頼れる製品です。
  乾太くんは、パワフルな温風を洗濯物に送り込んで乾燥させるため、衣類の繊維が立ち上がりやすく、タオル1枚をとっても新品のようにふんわりとした仕上がりになります。小さな子どもや肌が敏感な方にとって、洗濯物の仕上がりのよさは、直接肌に触れる衣類の快適性にも関わる要素です。


引用元：ガス衣類乾燥機 乾太くん｜リンナイ

ここまで紹介した内容以外にも、なかなか洗濯できないアイテムの消臭ができたり、衣類に付着したペットの毛を取り除けたりと、乾太くんにはさまざまなメリットがあります。乾太くんの特徴をさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ガス衣類乾燥機を導入するデメリット6つ・メリット8つ＞＞
  乾太くんはガス衣類乾燥機にあたる製品ですが、運転時にはガスだけでなく電気も使用します。このため、乾太くんの導入を考える際には、使用1回あたりのガス代と電気代それぞれを念頭に置いたうえで、機能性や家庭での必要性、コストのバランスを判断しましょう。

乾太くんの使用時に発生する光熱費は、製品の乾燥容量によって変わってきます。乾燥容量6kgのタイプなら1回あたり約77～157円、9kgタイプは約117～237円が目安です。光熱費は継続的に発生するものの、乾太くんの導入には、家事を効率化できたり、洗濯物が天候や花粉の影響を受けにくくなったりなどのさまざまなメリットも期待できます。

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まずはお試しで使い勝手をチェックしてみて、本格的な設置を検討する際の判断材料にお役立てください。