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2024.10.04
WITHSMILE編集部

卒FITとは?概要や卒FIT後の対応について紹介

太陽光発電設備を設置している、あるいは導入を検討している方にとって、「卒FIT」への対応を避けて通ることはできません。また、FIT制度については理解しているものの、卒FIT後の備えを考えたことがないというご家庭も多いでしょう。

本記事では、卒FITの概要とそれに伴って生じる変化、さらに卒FIT後の対応策までをわかりやすく解説します。安定した売電収入を得られる期間には上限があることを踏まえて、卒FIT後も太陽光発電設備を最大限有効活用できるよう、ご家庭に合った対策を検討してみてください。
 
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卒FITとは

卒FITとは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」において、適用年数の満了を迎えることを指します。

そもそもFIT制度は、太陽光発電設備などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定期間決まった金額で買い取ってくれる制度です。

同制度は、再生可能エネルギーの普及を目的に2012年より開始されましたが、FIT制度の前身として「太陽光発電余剰電力買取制度」が、2009年11月から始まっています。この制度により、太陽光発電の導入が促進され、発電者は電力の自家消費だけでなく、売電によって収入を得られます。

FIT制度の適用年数は、前身としてスタートした「太陽光余剰電力買取制度」の適用期間も含め、売電開始から10年です。よって卒FITのタイミングも、ご家庭でFIT制度を利用し始めた時期によって異なります。例えば、2009年に10kW未満の太陽光発電設備を設置した場合は2019年に、同じく10kW未満の太陽光発電設備を2012年に設置した場合は2022年に卒FITを迎えると考えられるでしょう。

なお、卒FITとは、個々のご家庭にある発電設備が制度適用年数の満了を迎えることを意味し、国のFIT制度自体がなくなるわけではありません。2009年の太陽光発電余剰電力買取制度スタート以降に設備を導入し、これらの制度を活用していたご家庭で、順次制度の満了を迎える形になります。
 

卒FITを迎えるとどうなる?

卒FITを迎えると、太陽光発電設備などの再生可能エネルギーで発電した電気の買取価格は下落します。まずは、FIT制度適用中の太陽光発電の買取価格(10kW未満)を見てみましょう。

■FIT制度における太陽光発電の固定買取価格(円/kWh)
年度 円/kWh
2012 42円
2013 38円
2014 37円
2015 33円
2016 31円
2017 28円
2018 26円
2019 24円
2020 21円
2021 19円
2022 17円
2023 16円
2024 16円
2025 15円
出典元:買取価格・期間等(2012年度~2023年度)|経済産業省 資源エネルギー庁
出典元:買取価格・期間等(2024年度以降)|経済産業省 資源エネルギー庁

太陽光発電の固定買取価格は、2012年度の42円/kWhから2025年度には15円/kWhと、半分以下まで下落しています。さらに、卒FIT後は上表の価格も適用されなくなり、買取価格はより安くなるのが一般的です。

卒FIT後の太陽光発電の買取価格は、利用する電力会社ごとに異なります。新電力への売電も可能ですが、ここでは大手電力会社10社の買取価格を見てみましょう。

■電力会社ごとの太陽光発電の買取価格(円/kWh) ※2024年8月時点
電力会社 円/kWh
北海道電力 8.0円
東北電力 9.0円
東京電力 8.5円
中部電力 7円
北陸電力 8.0円
関西電力 8.0円
中国電力 7.15円
四国電力 7.0円
九州電力 7.0円
沖縄電力 7.7円 ※10kW未満

このように、卒FIT後に各地域の主要電力会社で売電する場合、買取価格は通常下がることを念頭に置いておきましょう。
 

卒FIT後の3つの選択肢

卒FITによる電力買取価格の下落を踏まえて、制度の適用期間満了後にはどのような対応が必要になるのでしょうか。主に、卒FITを迎えたあとの選択肢は以下3パターンです。
 
  • 各地域の電力会社への売電を継続
  • 買取価格の高い電力会社へ切り替え
  • 蓄電池を設置し余剰電力を自家消費

それぞれの特徴や注意点を解説します。
 

各地域の電力会社への売電を継続

卒FIT後の対応としてまず考えられるのが、現状契約している電力会社へそのまま売電を続ける方法です。契約が自動継続となる場合、新たな手続きを進める必要がなく、手間をカットできるというメリットがあります。

一方で、卒FIT後は買取価格が大きく下落する傾向にあるため、家計や収益性を考慮すると、良い面ばかりではありません。卒FITを迎えた直後の一時的な対応と考えるのがベターです。
 

買取価格の高い電力会社へ切り替え

買取価格を重視する方は、FIT制度適用中に利用していた電力会社との契約を継続するのではなく、新電力会社などへの切り替えも検討しましょう。FIT制度が適用された買取価格よりは安くなる傾向にあるものの、それまでの電力会社に売電し続けるよりは高値を期待しやすいためです。

鈴与商事では、太陽光発電設備の余剰電力を10円/kWhで買い取らせていただきます。大手電力会社と比較しても、高い水準の買取価格が特徴です。また、ご契約の切り替えにあたって費用や解約金は発生いたしません。

鈴与商事の余剰電力買取サービスについて、詳しくはこちらのページをご参照ください。

蓄電池を設置し余剰電力を自家消費

卒FITに向けて蓄電池を設置し、自宅の電力消費に利用するのも一つの選択肢です。売電価格は下落傾向にある一方、電気料金は値上がりしているため、電気の購入量を減らすことで節約効果を期待できます

蓄電池の設置費用はかかりますが、国や自治体の補助金制度を活用できる場合には、コストを抑えつつ卒FITに備えることも可能です。
 
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卒FIT後に蓄電池を導入するメリット・デメリット|選び方も解説>>
 

まとめ

卒FITとは、ご家庭に設置した太陽光発電設備などに適用されていたFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)が期間満了を迎えることを意味します。

卒FIT後の買取料金は一般的に下落する傾向にあり、それまで利用していた電力会社との契約を継続する以外の選択肢にも目を向ける必要があるでしょう。売電先をより買取価格の高い電力会社に切り替えたり、蓄電池を設置して自家消費にあてたりなどの対応策を講じることで、卒FIT後も太陽光発電設備を最大限活用できます。

鈴与商事では、10円/kWhの高単価での余剰電力の買取のほか、蓄電池の販売・設置も行っています。お客様の卒FIT後の生活に最適なプランをご提案し、より良い暮らしをサポートいたします。

ご家庭の太陽光発電設備が卒FITを迎えた方、卒FITの時期が迫ってきている方は、鈴与商事へお気軽にご相談ください。
 
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