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2024.09.20
エアコンのサイズ選びで失敗しない!基礎知識・ポイントを解説
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初めてエアコンを購入する方や、引っ越し先で新たにエアコンを設置する際など、どのサイズを選べば良いかわからないと悩んでしまう方は少なくないでしょう。
エアコンは、取り付ける部屋の大きさにあったサイズを買わないと「思ったより部屋が冷えない」「電気代が高くなった」などの失敗につながる可能性があります。エアコンを買い替えて後悔しないためにも、サイズ選びのコツを知っておくことが大切です。
そこで本記事では、エアコンのサイズに関する基礎知識を紹介したうえで、サイズ選びで考慮したいポイントについても解説します。
エアコンを選ぶ際は、カタログに記載されているサイズ表記を正しく理解することが重要です。ここでは、エアコンのサイズ表記に関する基礎知識として、以下の3点を解説します。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
カタログに記載されている「6~9畳」といった表記は、一見すると6畳から9畳の部屋に適したエアコンという意味に思われがちですが、正確にはエアコンが適用できる部屋の広さを示すものではありません。
畳数の表記は、最小値が「木造平屋・南向き・和室」、最大値が「鉄筋マンション・南向き・中間階・洋室」における適用畳数を指しています。
つまり、冷房が「6~9畳」と表記されていた場合、木造平屋の南向き和室では6畳、鉄筋マンションの南向き中間階洋室では9畳の部屋に適したエアコンであるということです。
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この違いは、建物の気密性によってエアコンの効き方が異なるために生じます。鉄筋マンションは一般的に気密性が高く、冷暖房効果が効率的に働くため、同じエアコンでも広い部屋で使用できるのです。
エアコンのカタログには、冷房と暖房それぞれの適用畳数が記載されていますが、一般的に暖房の適用畳数の方が冷房よりも小さくなっています。
これは、冬季のほうがエアコンの設定温度と室内温度の差が大きいためです。暖房のほうが冷房よりもエネルギーが必要で、効率が下がります。
そのため、同じエアコンでも、冷房時と比べて暖房時の適用畳数は小さく設定されているのが一般的です。
例えば、カタログに「冷房:6~9畳、暖房:6~7畳」と記載されている場合、冷房では6畳から9畳の部屋に適用できますが、暖房では6畳から7畳の部屋が適用範囲となります。
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冷房の適用畳数でエアコンを選んでしまうと、暖房の効きが悪いと感じる可能性があります。暖房の使用頻度が高い地域や家庭では、暖房の適用畳数を基準にして選びましょう。
エアコンの冷暖房能力は「kW(キロワット)」という単位で表されます。kWが高いエアコンほどパワーが高く、より広い部屋を効果的に冷やしたり暖めたりすることが可能です。
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例えば、カタログに「冷房2.2kW」「暖房2.5kW」と記載されている場合、そのエアコンが安定して発揮できる冷暖房能力を示しています。数値が高いほど冷暖房能力が高く、より広い部屋を効果的に冷やしたり暖めたりすることが可能です。
また、この能力表示の下には、(カッコ)内に最小値と最大値が記載されていることがあります。これは、エアコンが対応できる温度調整の範囲や冷暖房の効きの良さを示しています。最小値が小さいほど細やかな温度管理が可能で、最大値が大きいほど急速に冷暖房が効くことを表しています。
エアコンのカタログに記載されているサイズは、木造平屋や鉄筋コンクリート、和室や洋室といった建物条件、日当たりの条件下での使用を目安にしています。しかし、実際には建物の構造や部屋の特性によって、必要な冷暖房能力は変わってきます。
とくに、以下のような建物や部屋では冷暖房の効きが悪くなる傾向があるため、通常よりも高い冷暖房能力を備えているエアコンを選びましょう。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
キッチンとリビングが一体化した間取りの場合、エアコンの効きが悪くなります。料理中に発生する熱がリビングに伝わり、室温が上がるためです。ガスコンロやIHクッキングヒーター、オーブンや電子レンジといった家電が熱源となり、リビングの冷暖房効率を低下させます。
また、換気扇を稼働させることで、エアコンで調整した室内の温度が室外に排出されることも、冷暖房の効率が悪くなる理由の一つです。
そのため、キッチンとリビングがひと続きになっている空間では、高めの冷房能力を備えた機種を選びましょう。
吹き抜けや天井が高い部屋では、エアコンの効きが悪くなることがあります。通常のエアコンの適用畳数は、標準的な天井の高さを想定しているため、吹き抜けや高天井の部屋では冷暖房効率が落ちてしまうのです。
とくに暖房の場合、温かい空気は上部に滞留しやすいため、足元が十分に暖まらないことがあるでしょう。また、冷房でも広い空間に冷たい空気が拡散してしまい、快適な温度にするのが難しくなることも珍しくありません。
吹き抜けや天井が高い部屋では、通常よりも高い冷暖房能力を持つエアコンを選ぶか、ファンなどの補助機器を併用しましょう。
窓が大きい、または多い部屋は、外気の影響を受けやすいためエアコンの効きが悪くなりがちです。夏場は太陽の熱が窓から室内に入り込みやすく、冬場は窓からの冷気が部屋の温度を下げる原因となります。
具体的な数値で表すと、冬の暖房時には約58%の熱が窓などの開口部から逃げてしまい、夏の冷房時(昼間)には約73%の熱が窓の開口部から侵入します。(※)
ただし、断熱窓や二重窓、遮熱シート、ブラインドなどを利用することで、熱や空気の出入りを効果的に防ぐことが可能です。また、窓の機能性によっては、必ずしも大きな能力を持つエアコンを選ぶ必要はありません。窓の大きさや数とあわせて、機能性も考慮してエアコンのサイズを選びましょう。
※出典元:【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?|一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
戸建の2階やマンションの高層階では外気の影響を受けやすいため、通常よりも高い冷暖房能力を持つエアコンを選びましょう。
これらの部屋は、夏場は直射日光を受けて室温が上がりやすく、冬場は冷え込んで室温が低下しやすいためです。
日当たりが良い部屋は太陽の熱を多く受け、夏場は暑くなります。そのため、冷房能力の高いエアコンが必要です。
一方、日当たりが悪い部屋は冬季に太陽の暖かさを得にくく、室温が下がりやすいため、暖房能力が高いエアコンを選ぶのがおすすめです。
部屋の日当たり状況を考慮して、適切なエアコンを選びましょう。
カタログに記載されているサイズは、木造平屋や鉄筋コンクリートなどの標準的な建物条件を基準としていますが、実際には各家庭の断熱性能や窓の数・広さ、建物の構造、日当たりの良さなどによって、最適なエアコンの能力は変わります。
そのため、「結局どのサイズのエアコンを選べばよいのか」と悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときには、プロのサポートが頼りになります。鈴与商事では、現地調査やお打ち合わせを通じて、お客様の住まいに最適なエアコンの提案が可能です。エアコン選びに悩んだら、ぜひ鈴与商事にご相談ください。
エアコンのサイズは、カタログの記載だけで選ぶと失敗する可能性があります。冷暖房の効きには、木造平屋や鉄筋コンクリートなどの建物条件に加え、断熱性能、窓の数や広さ、構造、日当たりの良さなど、さまざまな要因が影響するためです。
キッチンとリビングが一体化している、吹き抜けがある、窓が大きい、または多い場合や高層階に住んでいる場合などは、通常よりも高い冷暖房能力のエアコンを選ぶのがおすすめです。
鈴与商事のサービスをご利用いただければ、現地調査を基に最適なエアコンをご提案させていただきます。エアコン選びに迷ったら、鈴与商事にお気軽にお問い合わせください。
エアコンは、取り付ける部屋の大きさにあったサイズを買わないと「思ったより部屋が冷えない」「電気代が高くなった」などの失敗につながる可能性があります。エアコンを買い替えて後悔しないためにも、サイズ選びのコツを知っておくことが大切です。
そこで本記事では、エアコンのサイズに関する基礎知識を紹介したうえで、サイズ選びで考慮したいポイントについても解説します。
エアコンのサイズ選びに迷ったら
\お気軽にご相談ください!/
\お気軽にご相談ください!/
■目次
エアコンの能力を示すサイズ表記の基礎知識
エアコンを選ぶ際は、カタログに記載されているサイズ表記を正しく理解することが重要です。ここでは、エアコンのサイズ表記に関する基礎知識として、以下の3点を解説します。- 「〇~〇畳」は使用できる部屋の広さではない
- 暖房のほうが適用畳数が小さい
- 能力(kW)の数値が高いほどパワーがある
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
「〇~〇畳」は使用できる部屋の広さではない
カタログに記載されている「6~9畳」といった表記は、一見すると6畳から9畳の部屋に適したエアコンという意味に思われがちですが、正確にはエアコンが適用できる部屋の広さを示すものではありません。畳数の表記は、最小値が「木造平屋・南向き・和室」、最大値が「鉄筋マンション・南向き・中間階・洋室」における適用畳数を指しています。
つまり、冷房が「6~9畳」と表記されていた場合、木造平屋の南向き和室では6畳、鉄筋マンションの南向き中間階洋室では9畳の部屋に適したエアコンであるということです。
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この違いは、建物の気密性によってエアコンの効き方が異なるために生じます。鉄筋マンションは一般的に気密性が高く、冷暖房効果が効率的に働くため、同じエアコンでも広い部屋で使用できるのです。
暖房のほうが適用畳数が小さい
エアコンのカタログには、冷房と暖房それぞれの適用畳数が記載されていますが、一般的に暖房の適用畳数の方が冷房よりも小さくなっています。これは、冬季のほうがエアコンの設定温度と室内温度の差が大きいためです。暖房のほうが冷房よりもエネルギーが必要で、効率が下がります。
そのため、同じエアコンでも、冷房時と比べて暖房時の適用畳数は小さく設定されているのが一般的です。
例えば、カタログに「冷房:6~9畳、暖房:6~7畳」と記載されている場合、冷房では6畳から9畳の部屋に適用できますが、暖房では6畳から7畳の部屋が適用範囲となります。
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冷房の適用畳数でエアコンを選んでしまうと、暖房の効きが悪いと感じる可能性があります。暖房の使用頻度が高い地域や家庭では、暖房の適用畳数を基準にして選びましょう。
能力(kW)の数値が高いほどパワーがある
エアコンの冷暖房能力は「kW(キロワット)」という単位で表されます。kWが高いエアコンほどパワーが高く、より広い部屋を効果的に冷やしたり暖めたりすることが可能です。.jpg)
例えば、カタログに「冷房2.2kW」「暖房2.5kW」と記載されている場合、そのエアコンが安定して発揮できる冷暖房能力を示しています。数値が高いほど冷暖房能力が高く、より広い部屋を効果的に冷やしたり暖めたりすることが可能です。
また、この能力表示の下には、(カッコ)内に最小値と最大値が記載されていることがあります。これは、エアコンが対応できる温度調整の範囲や冷暖房の効きの良さを示しています。最小値が小さいほど細やかな温度管理が可能で、最大値が大きいほど急速に冷暖房が効くことを表しています。
エアコンのサイズ選びで考慮したいポイント
エアコンのカタログに記載されているサイズは、木造平屋や鉄筋コンクリート、和室や洋室といった建物条件、日当たりの条件下での使用を目安にしています。しかし、実際には建物の構造や部屋の特性によって、必要な冷暖房能力は変わってきます。とくに、以下のような建物や部屋では冷暖房の効きが悪くなる傾向があるため、通常よりも高い冷暖房能力を備えているエアコンを選びましょう。
- キッチンとリビングがつながっている
- 吹き抜け・天井が高い
- 窓が大きい・多い
- 戸建の2階・マンションの高層階
- 日当たりが良い・悪い
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1.キッチンとリビングがつながっている
キッチンとリビングが一体化した間取りの場合、エアコンの効きが悪くなります。料理中に発生する熱がリビングに伝わり、室温が上がるためです。ガスコンロやIHクッキングヒーター、オーブンや電子レンジといった家電が熱源となり、リビングの冷暖房効率を低下させます。また、換気扇を稼働させることで、エアコンで調整した室内の温度が室外に排出されることも、冷暖房の効率が悪くなる理由の一つです。
そのため、キッチンとリビングがひと続きになっている空間では、高めの冷房能力を備えた機種を選びましょう。
2.吹き抜け・天井が高い
吹き抜けや天井が高い部屋では、エアコンの効きが悪くなることがあります。通常のエアコンの適用畳数は、標準的な天井の高さを想定しているため、吹き抜けや高天井の部屋では冷暖房効率が落ちてしまうのです。とくに暖房の場合、温かい空気は上部に滞留しやすいため、足元が十分に暖まらないことがあるでしょう。また、冷房でも広い空間に冷たい空気が拡散してしまい、快適な温度にするのが難しくなることも珍しくありません。
吹き抜けや天井が高い部屋では、通常よりも高い冷暖房能力を持つエアコンを選ぶか、ファンなどの補助機器を併用しましょう。
3.窓が大きい・多い
窓が大きい、または多い部屋は、外気の影響を受けやすいためエアコンの効きが悪くなりがちです。夏場は太陽の熱が窓から室内に入り込みやすく、冬場は窓からの冷気が部屋の温度を下げる原因となります。具体的な数値で表すと、冬の暖房時には約58%の熱が窓などの開口部から逃げてしまい、夏の冷房時(昼間)には約73%の熱が窓の開口部から侵入します。(※)
ただし、断熱窓や二重窓、遮熱シート、ブラインドなどを利用することで、熱や空気の出入りを効果的に防ぐことが可能です。また、窓の機能性によっては、必ずしも大きな能力を持つエアコンを選ぶ必要はありません。窓の大きさや数とあわせて、機能性も考慮してエアコンのサイズを選びましょう。
※出典元:【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?|一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会
4.戸建の2階・マンションの高層階
戸建の2階やマンションの高層階では外気の影響を受けやすいため、通常よりも高い冷暖房能力を持つエアコンを選びましょう。これらの部屋は、夏場は直射日光を受けて室温が上がりやすく、冬場は冷え込んで室温が低下しやすいためです。
5.日当たりが良い・悪い
日当たりが良い部屋は太陽の熱を多く受け、夏場は暑くなります。そのため、冷房能力の高いエアコンが必要です。一方、日当たりが悪い部屋は冬季に太陽の暖かさを得にくく、室温が下がりやすいため、暖房能力が高いエアコンを選ぶのがおすすめです。
部屋の日当たり状況を考慮して、適切なエアコンを選びましょう。
【結論】どのサイズのエアコンを選んだら良いのか
カタログに記載されているサイズは、木造平屋や鉄筋コンクリートなどの標準的な建物条件を基準としていますが、実際には各家庭の断熱性能や窓の数・広さ、建物の構造、日当たりの良さなどによって、最適なエアコンの能力は変わります。そのため、「結局どのサイズのエアコンを選べばよいのか」と悩んでしまうこともあるでしょう。
そんなときには、プロのサポートが頼りになります。鈴与商事では、現地調査やお打ち合わせを通じて、お客様の住まいに最適なエアコンの提案が可能です。エアコン選びに悩んだら、ぜひ鈴与商事にご相談ください。
エアコンのサイズに迷ったら
\お気軽にご相談ください!/
\お気軽にご相談ください!/
まとめ
エアコンのサイズは、カタログの記載だけで選ぶと失敗する可能性があります。冷暖房の効きには、木造平屋や鉄筋コンクリートなどの建物条件に加え、断熱性能、窓の数や広さ、構造、日当たりの良さなど、さまざまな要因が影響するためです。キッチンとリビングが一体化している、吹き抜けがある、窓が大きい、または多い場合や高層階に住んでいる場合などは、通常よりも高い冷暖房能力のエアコンを選ぶのがおすすめです。
鈴与商事のサービスをご利用いただければ、現地調査を基に最適なエアコンをご提案させていただきます。エアコン選びに迷ったら、鈴与商事にお気軽にお問い合わせください。
エアコンのサイズ選びは
\鈴与商事にお任せください/
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