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2024.04.19 WITHSMILE編集部

家庭用蓄電池の価格はいくら?金額が変動する要因や抑えるコツも紹介

家庭用蓄電池の価格はいくら?金額が変動する要因や抑えるコツも紹介
蓄電池には、電気代をお得にできたり、停電時でも電気が使えたりといったメリットがあり、導入をお考えの方もいると思います。

ただ、蓄電池は安い買い物ではありません。費用の相場を理解していなければ、必要以上に支払ってしまうこともあるかもしれません。

そこで本記事では、家庭用蓄電池の設置費用の相場や、費用が変動する要素を紹介します。購入費用を抑えるポイントについても取り上げていますので、蓄電池の導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
 
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蓄電池の相場価格

蓄電池の設置費用の相場を紹介します。なお、実際の設置費用はメーカーや蓄電池の種類によって異なります。あくまでも目安としてご確認ください。
 

家庭用蓄電池の価格相場

家庭用蓄電池の設置にかかる費用の相場は、蓄電池本体のみは14.9万円〜183.4万円、工事費を含む費用は48.4〜216.1万円です(蓄電容量が1~14kWhの場合)。

■蓄電池本体のみの価格相場
蓄電容量 本体の価格相場
(1kWhあたり)
蓄電容量の大きさ 蓄電容量の大きさ別:本体の価格相場
5kWh未満 14.9万円 1kWh 14.9万円
2kWh 29.8万円
3kWh 44.7万円
4kWh 59.6万円
5~10kWh未満 14.0万円 5kWh 70万円
6kWh 84万円
7kWh 98万円
8kWh 112万円
9kWh 126万円
10kWh以上 13.1万円 10kWh 131万円
11kWh 144.1万円
12kWh 157.2万円
13kWh 170.3万円
14kWh 183.4万円
株式会社三菱総合研究所の資料をもとに算出)

上の表からわかるように、蓄電容量が大きくなるほど、1kWhあたりの価格は低くなる傾向にあります。

一方、工事費は蓄電容量の大きさに関係なく、平均は約33万円です。工事費も含めた価格相場は次のようになります。

■蓄電池本体+工事費の価格相場
  工事費の相場(1件あたり) 本体+工事費の価格相場
5kWh未満 33.5万円 48.4~93.1万円
5~10kWh未満 33.8万円 103.8~159.8万円
10kWh以上 32.7万円 163.7~216.1万円
株式会社三菱総合研究所の資料をもとに算出)

蓄電池の導入にかかる費用感を知りたい方は、まずは、ふだん使っている電気使用量をもとに必要な蓄電容量を確認しましょう。その後、必要な蓄電容量を上表でチェックすれば、費用のおおよその目安がわかるはずです。
 

家庭用蓄電池の目標価格



参考資料:定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ|株式会社三菱総合研究所
参考資料:更なる再エネ拡大を実現するための エネルギー需給革新の推進 ~需給一体型モデルの活用~|資源エネルギー庁

経済産業省が掲げている「家庭用蓄電システムの2030年度の目標価格」は、工事費を含み7万円/kWh以下(税抜)です。

2019年度の目標価格は、工事費を含み18.7万円/kWhであり、2030年度の目標価格よりも2倍以上も高い設定になっていました。

また、2017年度の目標価格は、工事費を含まず耐用年数10年で15万円/kWh、耐用年数15年で22.5万円/kWhであったことからも、年々導入しやすくなっていることがわかります。

蓄電池メーカーを対象に行ったアンケートでは、9社のうち4社が「3万円/kWh〜9万円/kWhの範囲は達成可能」と回答しており、2030年度の目標価格は達成しうると考えられます。蓄電池は今後、さらに導入しやすくなるといえるでしょう。
 

費用が変動する要素

蓄電池の導入費用は以下の要素により変動します。
 
  • 蓄電池のタイプ
  • 蓄電容量(溜められる電気の量)
  • 電気の変換方式
  • 停電時に供給される電気の範囲

これらの要素を理解することで、価格を抑えるためのポイントが掴みやすくなります。
 

蓄電池のタイプ

蓄電池のタイプには、価格の高い順にリチウムイオン蓄電池・ニッケル水素電池・鉛蓄電池・NAS蓄電池の4つがあります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。
 
蓄電池のタイプ 特徴
リチウムイオン蓄電池 ・家庭用蓄電池やスマートフォンなどに使用
・小型で軽量、高容量、高電圧
ニッケル水素電池 ・リチウムイオン蓄電池が出る前にモバイル機器で使用
・過充電や過放電につよく、環境への影響が少ない
鉛蓄電池 ・家庭用蓄電池で使用されるケースもある
・長い歴史があり、コストを抑えられる
NAS蓄電池 ・今後、蓄電池での普及が期待されている
・蓄電容量が大きいわりに小型、寿命が長い

現在は価格が最も高いリチウムイオン蓄電池が主流ですが、低コストな鉛蓄電池や、今後の普及が期待されているNAS蓄電池を選ぶことで、コストを抑えられる可能性があります
 

蓄電容量(溜められる電気の量)

蓄電池は、溜められる電気の量、つまりは蓄電容量によっても価格が変わってきます。

前述のとおり、蓄電池の本体価格は、蓄電容量が増えるほど1kWhあたりの価格は低くなる傾向があります。

しかし、トータルコストで見れば、蓄電容量の小さいポータブルタイプよりも、定置型で蓄電容量が大きい蓄電池のほうが価格は高くなるので注意が必要です

蓄電容量が大きいほうが、停電が長引いたときも安心です。ただ、その分、総費用も高くなります。日常の電気使用量を把握して自宅に合った蓄電容量の製品を選ぶことが、結果としてコストダウンにつながるといえます。
 

電気の変換方式

蓄電池の電気の変換方式は「ハイブリッド型」と「単機能型」があり、ハイブリッド型のほうが価格が高い傾向にあります。

ハイブリッド型と単機能型の一番の違いは、パワーコンディショナー(パワコン)の台数です。パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電気を家庭で使えるように変換する機器のことで、太陽光発電における心臓部に当たります。
ハイブリッド型 ・太陽光パネルと蓄電池のパワーコンディショナーが共通
単機能型 ・太陽光パネルのパワーコンディショナーと蓄電池のパワーコンディショナーが別々

ハイブリッド型は初期費用が高くなりますが、パワコンが共通のため、交換が必要な際はパワコン1つ分の費用で済みます。また、出力が大きく、停電時も出力が大きい家電を使用できるのもメリットの1つです。

一方の単機能型は初期費用が抑えられる反面、パワコンが2台となるため、交換が必要な場合は費用負担が大きくなります。ハイブリッド型よりも停電時の出力が小さいため、停電時に出力が大きい家電を複数台使うと機能が停止する可能性があります。
 

停電時に供給される電気の範囲

蓄電池の電気の供給方式は「特定負荷型」と「全負荷型」があり、停電時に供給される電気の範囲が異なります

<停電時に供給される電気の範囲>
特定負荷型 特定の部屋や電化製品にのみ電気を供給する
全負荷型 すべての部屋や電化製品に電気を供給する

特定負荷型のほうが費用は安い傾向にありますが、停電時は特定の部屋や電化製品だけしか電気を使用できません。停電が長引いた際は不便に感じることもあるでしょう。

全負荷型は費用が高くなる反面、すべての部屋および電化製品で電気が使用できるため、停電が長引いても通常とあまり変わらない生活を送れます。

蓄電池を選ぶ際は、それぞれの特徴を理解したうえで、費用だけでなく用途もよく考えて選ぶことが大切です。

なお、通常時にはどちらのタイプも家全体に電気を供給できます。
 

蓄電池の設置費用を抑える方法

蓄電池の設置費用を抑えるためのポイントを紹介します。蓄電池は大きな買い物になるため、ポイントを押さえて負担を少しでも減らしましょう。
 

補助金の活用

蓄電池の設置には、国や自治体が実施している補助金を利用できるケースがあります

例えば、国が子育て世帯・若者夫婦世帯向けに実施している「子育てエコホーム支援事業」では、対象となる蓄電池を購入すると1戸あたり64,000円が補助されます。

蓄電池の設置で利用できる補助金制度はほかにもあるので、ぜひ調べてみてください。活用できれば費用負担を抑えられるでしょう。

ただし、対象となる蓄電池は制度によって異なり、申請条件も毎年同じとは限りません。利用前に必ず条件を確認しましょう。

【2024年最新】家庭用蓄電池の補助金制度を国と自治体にわけて紹介​>>
 

0円ソーラーによる導入(蓄電池Plusプラン)

0円ソーラーは、太陽光発電システムや蓄電池を初期費用なしで導入できるプランです。契約者は一定期間、月々の利用料金を支払う必要がありますが、初期費用は事業者が負担してくれるため、導入ハードルが下がります。

鈴与商事も0円ソーラーに対応しており、太陽光発電システムと蓄電池の併用を考えている方におすすめなのが「蓄電池Plusプラン」です。

同プランでは、太陽光発電システムと蓄電池の設置費用を鈴与商事が負担します。15年間の契約期間が終了した後は、太陽光発電システムと蓄電池は無償で契約者に譲渡されます。

初期費用の負担をできるだけ抑えて太陽光発電システムや蓄電池を導入したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
 
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複数の業者から見積もりをもらう

工事費用は業者によって異なります。したがって、複数の業者から見積りをもらって比較すれば費用を抑えられるかもしれません

なかには、相場より安い工事費用を提示しておきながら、後から追加費用を請求する業者もいます。業者を比較する際は、工事費用だけではなく、工事内容、費用の内訳が記載されているか、アフターサービスは充実しているかといった点をチェックすることも重要です。
 

型落ちした蓄電池を選ぶ

型落ちした蓄電池を選ぶのも1つの方法です。購入価格を抑えることができ、結果としてトータルコストを下げられます。

型落ちとは、最新型の製品よりも古い型式の製品のことです。最新型には性能が向上している、不具合が改善されているといったメリットがありますが、基本的な性能は型落ちで十分というケースは少なくありません。

最新型にこだわりがなければ、型落ちの蓄電池も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
 

蓄電池の価格や設置費用は種類やメーカーにより変動する

蓄電池本体(工事費を除く)の価格の相場は14.9万円〜183.4万円、工事費を含む費用の相場は48.4〜216.1万円です。

経済産業省は「家庭用蓄電システムの2030年度の目標価格」を「工事費を含み7万円/kWh以下」としており、家庭用蓄電池は今後さらに導入しやすくなると考えられます。

しかし、蓄電池の価格や設置費用は、種類や販売メーカーによって大きく異なるのが現状です。

導入費用を抑えるには、相場を把握しつつ費用が変動する項目を理解して、ライフスタイルに合った蓄電池を選ぶことが大切です。また、補助金を利用したり、複数の業者に見積もりをもらったりするのも効果的です。
 
詳しい費用を知りたい方はこちら/

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