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2023.12.22 WITHSMILE編集部

エアコンの暖房は効かないのに冷房は効くのはなぜ?原因と対処法を解説

エアコンの暖房は効かないのに冷房は効くのはなぜ?原因と対処法を解説
エアコンを使う際、「暖房は効かないのに、冷房は効く」というトラブルに直面したことのある人もいるのではないでしょうか。

本記事では、暖房起動時に起こるエアコンのトラブルについて、その原因と対処法を紹介していきます。エアコンの不具合に悩んでいる方は参考にしてください。
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エアコンの暖房が効かないのに冷房は効くときにまず確認したいこと

エアコンの冷房は効くのに、暖房の効きが悪い際には、まずエアコン本体のタイマーランプをチェックしてください。エアコンは、本体や室外機に異常が発生するとタイマーランプが点滅するようになっています。

 
例えば、Panasonicのエアコンの場合、タイマーランプが点滅すると、エラーコードがリモコンやエアコン本体に表示されます。このエラーコードから具体的な不具合を知ることができます。

HITACHIの一部のモデルには「音声おしえて」ボタンが搭載されています。このボタンを押した際の、タイマーランプの点滅回数から、不具合の内容を判別することが可能です。

ただし、全てのエアコンがタイマーランプで不具合を知らせるわけではありません。運転ランプでの表示やランプの色の変化などは、機種やメーカーによって異なります。ランプが点滅した際は、取扱説明書やメーカーのホームページを必ず確認しましょう。

タイマーランプの点滅に関する詳しい情報は、各メーカーのホームページで提供されています。以下に主要メーカーのサイトをまとめております。使用しているメーカーサイトをご覧ください。

■Panasonic
エアコン本体のタイマーランプが点滅して、エラー表示「H**/F**」が出たら - エアコン - Panasonic

■日立
タイマーランプが点滅しています。|日立の家電品

■シャープ
ランプが点滅する|エアコン|故障診断ナビ:シャープ

■DAIKIN
ランプ点滅と点灯 - よくあるご質問|ダイキン工業株式会社
 

エアコンの暖房は効かないのに冷房は効く原因と対処法

ここでは、ランプが点滅していない場合や、点滅している場合に関わらず考えられる7つの原因と、その対処法を紹介します。
 
  • リモコンの設定ミスや電池切れ
  • 部屋の広さに対して暖房能力が合っていない
  • 外気温が大きく下がっている
  • 霜取り運転をしている
  • 室外機の設置場所の環境
  • 四方弁の故障
  • 冷媒ガスが漏れている
     

リモコンの設定ミスや電池切れ

まず、リモコンの設定が「暖房」になっているかどうかを確認してください。また、「エコモード」や「自動モード」に設定されていないかもチェックが必要です。

エコモードや自動モードでは、エコ機能が優先され、暖房の効きが弱くなることがあります。暖房が思うように効かない場合は、モードの解除を試してみましょう。

さらに、リモコンの電池が切れかけていると、暖房の信号が正しく送信されず、以前に設定した冷房機能が継続して動作することがあります。リモコンの表示が薄くなってきた場合は、電池切れの可能性があるので、電池の交換を検討しましょう。

 

部屋の広さに対して暖房能力が合っていない

エアコンにはそれぞれ「8~10畳」や「8~12畳」といったように、暖房能力が設定されています。部屋の広さに対して暖房能力が小さかった場合、暖房が十分に効かないことがあります。

特に冬の寒い時期は、もともとの室温が低いため、暖房能力の低いエアコンを使うと「冷房は効くけど暖房は効かない」と感じやすいです。逆に夏の暑い時期は「暖房は効くけど冷房は効かない」という事態に陥りやすくなります。

このような場合は、サーキュレーターを使って、部屋の風を循環させることで改善される可能性があります。それでも部屋が暖まらないと感じるときには、部屋の広さに適した暖房能力を持つエアコンへの買い替えを検討しましょう。

 

外気温が大きく下がっている

外気温が大きく下がっていることも、エアコンの暖房が効かない原因の1つです。

エアコンには、製品保護のために、使用可能な外気温の範囲が設定されています。外気温がこの範囲を上回ったり、下回ったりするとエアコンが作動しなくなることがあります。

使用可能な外気温の範囲は「-20℃~50℃」「-25℃~50℃」といったように、製品ごとに異なります。寒冷地での使用を考えているなら、寒冷地用のエアコンを選ぶといいでしょう。

 

霜取り運転をしている

霜取り運転をしているときも、エアコンの暖房の効きが悪いと感じることがあります。霜取り運転とは、暖房時に室外機に霜が付着したときに、霜を取り除く機能のことです。

霜取り運転中は暖房が停止するため、部屋が暖まりません。霜取り運転が終われば、暖房は自動的に再開されます。霜取り運転にかかる時間は製品によって異なり、数分から数十分程度かかることもあります。

霜取り運転かどうかを判断するには、運転ランプが点滅しているかをチェックしますが、製品によって霜取り運転のサインは異なることがあります。そのため、使っているエアコンの取扱説明書に目を通し、霜取り運転のサインを把握しましょう。

 

室外機の設置場所の環境

室外機の周りに市販のカバーや植木、ゴミ箱などを置いてしまうと、暖房の効きが低下することがあります。室外機の周辺環境は冷房にも影響します。夏から冬にかけて室外機の周りの状況が変わった場合、「冷房は効いていたのに暖房は効かない」と感じるでしょう。

室外機の近くの環境をチェックし、邪魔になる物があれば移動させたうえで、暖房の効果を再確認してみてください。

また、室外機が冷たい風や雪に直接さらされている場合も、暖房能力が低下する可能性があります。

このような場合は、防雪フードを取り付けるか、室外機の位置の変更を検討しましょう。ただし、防雪フードを取り付けると、冷暖房の効果がわずかに低下する可能性があります。室外機の位置を変更する場合は、自分で行わず、必ず専門業者に依頼してください

 

四方弁が故障している

四方弁が故障していると、エアコンの暖房の効きが悪くなることがあります。四方弁とは、エアコンの暖房と冷房の切り替えを担当する重要な部品です。

四方弁が故障してしまうと、エアコンは冷房のみ、または暖房のみしか効かず、片方の機能しか使用できなくなってしまいます。

四方弁の修理は専門的な技術が必要になるため、自分で修理するのはおすすめしません。専門業者に依頼しましょう。

 

冷媒ガスが漏れている

冷媒ガスが漏れているときも、暖房が効かないことがあります。

冷媒ガスとは、冷たい空気や暖かい空気を運び、エアコンの温度を調節する役割を持つ物質です。もしも冷媒ガスが漏れてしまうと、暖かい空気を適切に運べなくなり、暖房の効果が落ちてしまうでしょう。


画像引用元:エアコンのしくみを知りたいです。:日立の家電品

実際には、冷媒ガス漏れは暖房だけでなく冷房の効き具合にも影響します。暖房が効かないと感じて、冷房運転に切り替えて稼働させると、冬場の時期の場合「冷房は効いている」と感じてしまうこともあるでしょう。

冷媒ガスが漏れているかどうかは、室外機につながっているパイプが破損している、霜がついているといった状況で判断できることがあります。

しかし、冷媒ガスの漏れは必ずしも外見から異常が確認できるわけではないので、疑わしい場合は、専門の業者にチェックしてもらいましょう。冷媒ガスの漏れは環境に大きな悪影響を与えるあるため、早めに対処してください。

 

エアコンの暖房だけが効かないときの原因と対処法まとめ

今回は、エアコンの暖房だけが効かないときの原因と対処法を解説しました。

エアコンの不具合は、原因によっては自分だけでは解決できないことも少なくありません。また、場合によっては、エアコンの買い替えが必要になることもあります。

特に、エアコンが設置されてから10年近く経過している場合は、寿命を迎えている可能性もあります。なお、鈴与商事ではエアコンの交換対応も行っています。無料見積もりもお受けしますので、ぜひご相談ください。

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