乾太くんは一般家庭にも導入できるガス衣類乾燥機ですが、設置にあたってはガスの契約状況やスペースの確保など、いくつかの条件を満たす必要があります。設置場所によっては、壁に穴を開ける工事が発生するため、集合住宅では追加条件の確認も欠かせません。

本記事では、乾太くんの設置方法や設置条件、住まいの形態に応じて適用される追加条件などを解説します。乾太くん設置時に気になる疑問とその回答も紹介しているため、不安を解消したうえで、スムーズに導入を進められるようにしましょう。

鈴与商事では、乾太くんを無料でお試しいただけるキャンペーンをご用意しています。対象エリアにお住まいの場合、ご自宅で乾太くんの使用感を実際に確かめていただけますので、導入を迷っている方はぜひご利用ください。
      乾太くんの設置方法は、「屋内」と「屋外」の大きく2パターンあり、自宅のスペースや自分の希望をふまえて適した方法が採用されます。ただし、設置方法によっては窓の開閉に支障をきたしたり、製品の運転音が気になったりなど、デメリットが伴う可能性もあることを心に留めておきましょう。

乾太くんの設置方法を屋内・屋外に分け、それぞれの特徴や注意点を解説します。
  乾太くんを屋内に設置する場合、以下2種類から適した方法を選択できます。
 

壁に穴を開ける方法	壁に穴を開けない方法 （窓パネルを使用する方法）

画像引用元：設置について｜リンナイ

屋内に設置する場合は壁に穴を開ける方法が一般的で、鈴与商事でも約9割はこの方法で取り付けを行っています。主に洗面室などの壁に穴を開け、乾太くん本体から伸ばした排湿筒を通し、屋外へ湿気を逃がす方法です。

ただし、専用の台や造作棚を使って洗濯機の上に乾太くんを設置する場合、乾太くんが洗面台の窓を遮ってしまうケースもあります。結果として、採光が取れない、圧迫感があるなどのデメリットが生じうる点に注意しましょう。

なお、乾太くんの設置場所付近に窓があれば、専用の窓パネルを使用できる可能性があります。壁に穴を開けずに屋内に乾太くんを設置できる反面、パネルを取り付けた窓は自由に開閉できなくなるのがデメリットです。
  ベランダや軒下など、雨水が直接かからない場所が敷地内にある場合、乾太くんを屋外に設置することもできます。室内専用のデラックスタイプを除いて、乾太くんは屋外設置も可能であり、こちらの方法なら壁に穴を開ける必要がありません。


画像引用元：設置について｜リンナイ

風が吹いたときなどに多少雨がかかってしまうようであれば、雨風の影響を抑えるために、オプションの本体保護カバーを装着するとよいでしょう。カバーを装着したままでも、乾太くんの運転や扉の開閉は問題なくできるため、普段の使用で不便はありません。
  乾太くんの設置方法にはある程度の柔軟性があり、屋内・屋外どちらにも対応できる一方で、設置の前提としていくつかの条件をクリアしていなければなりません。住まいの形態を問わず適用される基本的な設置条件のほか、マンションの場合は追加条件も満たす必要があります。集合住宅での工事可否は、大家さんや管理組合も関係してくるため、自己判断で設置を進めてしまわないようにしましょう。

すべての住宅に当てはまる乾太くんの設置条件と、マンションでの導入を考える際に注意したい追加条件を紹介します。
  乾太くんを設置するためには、戸建てやマンションのような住宅の形態に関係なく、以下5つの基本的な条件を満たす必要があります。
 

• ガスを契約している
• ガス栓と電気コンセントがある
• 湿気が少ない、または雨や水が直接かからない
• 給気がとれる
• 必要なスペースが確保できる

条件の詳細を順に見ていきましょう。
 

ガスを契約している

ガス衣類乾燥機の乾太くんはガスを利用するため、ガス会社と契約を結んでいる必要があります。ガスには、都市ガスとLP（プロパン）ガスの2種類があります。

都市ガスは道路の下の配管を通して各建物へガスを供給しているため、住んでいる地域に配管が通っていない場合は契約することができません。

一方、プロパンガスは個別供給方式（一部団地など除く）であるため、お住まいの地域に関係なく契約することが可能です。都市ガス対象外のエリアに住んでいる場合は、自動的にプロパンガスとの契約になります。

鈴与商事では、乾太くん設置に関するガスの契約も取り扱っています。オール電化からLPガスへ燃料転換する場合はもちろん、乾太くん用にガス開栓のみ行う場合など、ご家庭の設置環境に合わせて臨機応変に対応しています。

豊富な知識と実績を持ったスタッフがたくさん在籍していますので、まずはお気軽にご相談ください。
 

ガス栓と電気コンセントがある

乾太くんを設置する場所の近くには、ガス栓と電気コンセントの2つが必要となります。

ない場合は、追加料金はかかってしまいますが、簡単に増設することが可能です。ガス衣類乾燥機の設置業者に相談して増設工事を行ってもらいましょう。

ガス給湯器がベランダにある場合、追加でガス工事を行わなくとも、ガス給湯器から管を伸ばして乾太くんを設置できる可能性もあります。
 

湿気が少ない、また雨や水が直接かからない

湿気の多い場所や、雨や水が直接かかる場所には、乾太くんを設置してはいけません。乾太くんに水がかかってしまうと、漏電や故障、さらには火災の原因になるためです。

屋外に設置する場合は、なるべく雨や水がかからない軒下などを選び、本体のカバーなどを使用するなどの工夫が必要です。排湿トップ（※）を取り付けてもらうことも忘れないでください。

※排湿トップとは、「乾太くん」本体から伸びる排湿用のジャバラ管の先端として、外壁に設置する部品のこと。
※ガス衣類乾燥機：スタンダードタイプ オプション品｜リンナイ
 

給気がとれる

給気とは、外の空気を取り入れることです。

乾太くんを屋内に設置する場合、屋内の空気をガスの燃焼に使用します。ガスの燃焼に使用する分の空気は外から取り入れるため、乾太くんは窓や給気口がある場所へ設置しなければなりません。乾太くんを使用する際は、窓を開けるといった換気が必要となります。

もし給気が取れない場所へ設置したい場合は、給気口を増設することで乾太くんの設置が可能です。設置環境などによって多少異なりますが、おおよそ2万円前後で取り付けることができます。
 

必要なスペースが確保できる

防火上および乾太くんの性能確保のために、必要なスペースが確保できる場所であることが必須です。デラックスタイプとスタンダードタイプはそれぞれ下記のとおり、左右と上部に一定以上の距離を確保しなければなりません。
 

デラックスタイプ	スタンダードタイプ

画像引用：乾太くんをご検討の方へ｜リンナイ

乾太くん本体の標準サイズと、本体サイズに応じて必要な距離を左右・上部に確保したときの総スペースを一覧にして、下表へまとめました。
 

乾太くんのタイプ	本体サイズ	本体のサイズ＋必要なスペース
デラックス：9kg	高さ：67.1cm 幅　：65.3cm 奥行：67.4cm	高さ：70.1cm 幅　：71.3cm 奥行：67.4cm
デラックス：6kg	高さ：67.1cm 幅　：65.3cm 奥行：59.4cm	高さ：70.1cm 幅　：71.3cm 奥行：59.4cm
スタンダード：8kg	高さ：68.4cm 幅　：65.0cm 奥行：64.1cm	高さ：72.9cm 幅　：74.0cm 奥行：64.1cm
スタンダード：5kg	高さ：68.4cm 幅　：65.0cm 奥行：56.1cm	高さ：72.9cm 幅　：74.0cm 奥行：56.1cm
スタンダード：3kg	高さ：60.9cm 幅　：55.0cm 奥行：50.6cm	高さ：65.4cm 幅　： 64.0cm 奥行：50.6cm

容量が大きくなればなるほど必要なスペースも広くなるため、ご自宅の設置場所が適しているかどうか採寸してみましょう。
  マンションに乾太くんを設置する場合、住宅の形態を問わず適用される基本的な条件に加え、以下のような追加条件も設けられます。
 

■オール電化でない マンション自体がオール電化の場合、個別でのプロパンガス契約は難しく、乾太くんを利用できません。 ■大家さんや管理組合に設置の許可を得ている マンションに乾太くんを設置するには、賃貸物件のみならず分譲マンションであっても、大家さんや管理組合の許可が不可欠です。乾太くん設置時には穴開け工事が発生するケースも珍しくありませんが、多くのマンションは穴開けを禁止しています。 ベランダへの設置であれば穴開け工事は必要ないものの、ベランダはマンションの共用部分であり、無許可のまま乾太くんの設置はできません。 ■ベランダに設置する場合、避難通路のスペースを確保できる 乾太くんをマンションのベランダに設置する際は、火災や地震などの非常時に避難の妨げとならないよう、法令で定められた通路幅を確保する必要があります。

乾太くんの取り付けに伴う工事がマンションの管理規約で禁じられている、あるいは避難通路となるベランダを塞いでしまうという場合、乾太くんの設置は難しいでしょう。

乾太くんはオール電化でも利用できる！設置時の確認事項やガスの種類を解説＞＞
  設置可否については、リンナイのホームページから「設置診断」を受けることが可能です。簡単にチェックできるので一度試してみることをおすすめします。


画像引用：置ける!? 乾太くん - リンナイ

乾太くんの設置可否を診断してみる＞＞
  乾太くんの導入を決めてから、自宅への設置工事が完了するまでの大まかな流れは、以下のとおりです。
 

1. 乾太くんの設置工事に対応している業者へ相談する
2. 現場調査に来てもらう（設置場所の選定）
3. 見積もりを依頼する
4. 業者と契約を結ぶ
5. 約束した日時に設置工事を行ってもらう
6. 乾太くんの設置完了

設置工事当日の作業は、スムーズに進めば3～4時間程度、長くても半日～1日ほどで完了します。設置したその日から製品を使い始められるため、比較的スムーズな流れで乾太くんを導入できるでしょう。
  ガス衣類乾燥機を初めて導入する方はとくに、初期費用や設置方法、工事の依頼先など、不安を感じる場面も多くあるでしょう。ここからは、乾太くんの設置前に気になりやすい4つの疑問にお答えします。
 

• 乾太くんの設置で後悔するケースはある？
• 設置費用はどれくらいかかる？
• 自分でも設置できる？
• 設置はどこに頼むことができる？

疑問や不安はそのままにせず、納得のうえで安心して設置を進められるようにしましょう。
  乾太くんを自宅に設置する際は初期費用がかかるほか、以降もランニングコストが発生します。そのため、設置後の使用頻度が想定より低かったり、サイズ（乾燥容量）選びを間違えたりすると乾太くんの費用対効果を感じられず、導入を後悔する可能性があるでしょう。

乾太くんのメリットを最大限活かすには、設置前に「なぜ必要なのか」「洗濯物の量はどれくらいか」「何を実現したいのか」など、家庭のニーズを整理しておくことが大切です。乾太くんのメリットを踏まえ、乾太くんの導入で後悔しにくい人を以下にまとめました。
 

メリット	後悔しにくい人
家事の時短になる 天候を気にする必要がない 使用するガスの種類によっては、電気乾燥機よりランニングコストが安くなる可能性がある 花粉対策になる ウイルスを除去してくれる 衣類がやわらかな仕上がりになる ペットの毛が取れる なかなか洗えない衣類についたタバコ臭などを消臭できる	家族が多い 共働き夫婦 赤ちゃんや小さい子どもがいる ペットと暮らしている 花粉症に悩んでいる 高齢の方 洗濯物の生乾き臭が気になる コインランドリーを頻繁に利用している

乾太くんにはさまざまなメリットが期待できる反面、設置工事の手間や初期費用をハードルに感じる方も少なくありません。導入の必要性をより的確に判断するためにも、メリットとデメリットの両面を把握し、コストとのバランスを見極めましょう。

ガス衣類乾燥機を導入するデメリット6つ・メリット8つ＞＞
乾太くんの設置で後悔するポイント｜後悔しやすい人・しにくい人とは＞＞
  ガス衣類乾燥機を設置するための費用は「本体価格＋工事費用＋オプション費用（架台など）」の3つを含んで20万円程度が目安です。ただし、ガス衣類乾燥機本体のタイプやオプション品、工事内容など、ケースごとに費用は異なります。

以下の記事で、乾太くんを例にガス衣類乾燥機の設置にかかる費用相場を紹介しているため、導入時のコストを不安に感じている方は参考にしてみてください。

ガス衣類乾燥機の設置費用はどれくらい？費用を抑える方法なども解説＞＞
  設置費用を抑えるために「自分で設置したい」と考える方もいるでしょう。

しかし、ガス衣類乾燥機の設置はガスに関する資格が必要であるため、自分で設置することは不可能です。資格を持っていない人が自分で設置すると、うまく運転しなかったり、感電など重大な事故を引き起こしたりする恐れがあるので、絶対にやめましょう。

販売元のリンナイでも以下のように述べています。
 

衣類乾燥機の取り付けには、ガス配管工事など専門の資格が必要です。 資格を持っていない場合は取り付けすることはできません。 設置については購入される予定の販売店様、施工店様に相談してください。

引用：ガス衣類乾燥機｜衣類乾燥機は個人でも設置できますか？ Q&A(よくあるお問い合わせ）｜リンナイ

鈴与商事でも、ガス衣類乾燥機「乾太くん」の設置を承っております。設置に関するご相談もお気軽にお問い合わせください。
  乾太くんの設置工事は、次のような業者に依頼できます。
 

• ガス会社
• リフォーム会社
• 工務店またはハウスメーカー

業者によって工事費用には差があるため、複数社から相見積もりを取って、金額が妥当か、相場から大きく外れているなど不審な点はないかを比較検討してみてください。なお、見積もりは口頭や電話口で伝えてもらうのではなく、見積書という文書で受け取ることが重要です。見積書の内訳まで細かく目を通し、詳細のわからない費用が含まれている場合には、納得できる説明を求めましょう。

見積もりの詳細の確認を怠ったり、安さだけで選んでしまったりすると、契約後に思わぬ追加費用を請求される可能性もあります。業者によっては、安価なぶんアフターフォローやサポート体制を整えておらず、製品の不具合に対応してもらえないといった事態にもなりかねません。よって乾太くんの設置を依頼する際は、費用面のみならず、実績の豊富さや保証の有無、担当者の対応力などを総合的に判断して、信頼の置ける業者を選ぶようにしましょう。

乾太くん本体をどこで買えばよいのか迷っている方は、こちらの記事をご覧ください。

乾太くんはどこで買うのがおすすめ？購入先ごとに特徴を紹介＞＞
  乾太くんの設置条件には、ガス栓と電気コンセントを利用できること、周辺にスペースを確保できることなど、屋外であれば雨水が直接かからないことなどが挙げられます。とくに、乾太くんを自宅へ後付けする場合は、壁への穴開けやガス栓の埋設をはじめとした追加工事が発生するケースも珍しくありません。マンションでは、管理規約でこうした工事が制限されていることも多いため、大家さんや管理会社の許可が求められます。

乾太くん設置工事の依頼先は、新築住宅であれば工務店またはハウスメーカー、既存住宅ならガス会社やリフォーム会社が主な選択肢です。複数社に見積書の作成を依頼し、費用の妥当性を含めたさまざまな要素を比較しながら、信頼できる業者を選定しましょう。

鈴与商事では、静岡、山梨、長野、愛知県内の一部地域にお住まいの方を対象に、乾太くんの使い心地をご自宅で体験いただける、最長2週間の無料お試しサービスを実施中です。貸し出し品は乾太くんのスタンダードタイプ（乾燥容量5kg）となり、性能やサイズ感、容量は十分か、生活スタイルと合っているかなどを確かめてから導入を検討いただけます。

乾太くん無料お試しサービスのお問い合わせはもちろん、乾太くん設置に関するお悩みや不安をお持ちの方も、鈴与商事へお気軽にご相談ください。