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2023.06.05
- エアコン
- 寿命
家庭用エアコンの寿命は何年?寿命が近いサインや長く使うためのポイントを解説
エアコンは故障が目に見えづらく、どのような状態になったら買い替えを検討したほうがよいのか、分からない人も多いでしょう。エアコンには、寿命のサインと呼ばれるものがあり、知っておくことで買い替え時期を見極められるようになります。
そこで本記事では、エアコンの平均寿命と買い替えのサインを解説します。エアコンを長く使うためのコツも紹介しているので、できるものから実践してみてください。
\エアコンの寿命が気になったら/
エアコンの平均寿命は10年程度
エアコンの寿命は、一般的には約10年と言われています。これは、電気用品安全法や設定された条件で使用した場合に、安全に利用できるとされる「標準使用期間」を10年としているメーカーが多いためです。この「標準使用期間」は各メーカーが設定しており、エアコンの本体に貼られたシールや取扱説明書で確認できます。
引用:長期使用製品安全表示制度|長期使用製品点検ご相談窓口|Panasonic
実際に、令和3年に内閣府が行った消費動向調査(※)によると、2人以上の世帯ではエアコンの平均使用年数は13.2年であることが分かりました。また、エアコンを買い替える主な理由として「故障」と回答した人が全体の65.3%を占めています。半数以上の人が、経年劣化やその他の故障を理由に新しいエアコンを購入していることが分かります。
これらを踏まえると、エアコンの「標準使用期間」である10年を交換の目安とすることで、予期せぬタイミングでエアコンが使用できなくなるリスクを減らせるでしょう。
ただし、使用頻度や環境、メンテナンスの頻度によっては、標準使用期間よりも早く故障する可能性もあるため、定期的な点検や適切なお手入れが重要です。
※消費動向調査 令和3年3月実施調査結果|内閣府経済社会総合研究所
エアコンの寿命が近づいている6つのサイン
エアコンの寿命が近づくとさまざまなサインが出てきます。エアコンの寿命が近づくサイン | 詳細 |
リモコンの操作が反応しにくい | 「リモコン」か「本体の受光部」の故障の可能性 |
効きが悪い(冷えない・温かくなりにくい) | 寿命の可能性もあるが、お手入れや室外機の周辺環境を整えることで解決することもある |
変な音がする | 送風ファンや室外機内部のコンプレッサーが故障している可能性 |
掃除をしても嫌なニオイがする | ファンや熱交換器周りにカビが発生している可能性 |
水漏れしている | 水漏れしている箇所で故障しているかを確認できる |
漏電ブレーカーが落ちてしまう | ショート、漏電を起こしている可能性 |
エアコンの寿命が近づいている6つのサインについて詳しく解説します。
リモコンの操作が反応しにくい
リモコン操作の反応が悪い場合は、エアコンの寿命がきている可能性があります。ただし、リモコンの電池切れも考えられるため、まずは電池を交換してみてください。電池を交換しても改善されない場合は、リモコンが故障しているか、エアコン本体の受光部が故障している可能性があります。
リモコンとエアコン本体の受光部どちらが故障しているかは、エアコン本体についている応急電源ボタンで起動できるかどうかで判断ができます。応急運転ボタンで起動する場合はリモコンの故障、起動しない場合はエアコン本体の受光部が故障していると考えられます。
エアコン本体の受光部が故障している場合は、修理や買い替えを検討しても良いでしょう。
効きが悪い(冷えない・温かくなりにくい)
エアコンの効きが悪い場合も、寿命が近づいている可能性があります。ただし、他に原因がある可能性もあるため、見極めが重要です。例えば、エアコンフィルターが汚れていて目詰まりを起こしている場合は、内部洗浄をすることで改善することがあります。
また、室外機の周辺環境が悪い場合は、室外機の周辺に十分なスペースを確保することで、エアコンの機能を回復できるかもしれません。冷媒ガスが不足している場合も、業者に補填してもらうことで解決します。
ぬるい風が出てしまう場合の対処法はこちらのページでも紹介しています。該当する可能性があるものを試してみて、それでも改善されない場合は寿命と考えたほうが良いかもしれません。
エアコンからぬるい風しかでない場合はリセットを試そう!原因と対処法も紹介 >>
変な音がする
エアコンから変な音がするときも、寿命が近づいているサインだといえます。運転中に出る動作音の場合もあるため、エアコンから音がすること自体が寿命や故障のサインではありません。あまりにも大きな音や「ガラガラ」といった音、運転中に音が鳴りやまない場合は、室内機の送風ファン、もしくは室外機内部のコンプレッサーが故障している可能性があります。こういった異音がする場合は、買い替えを検討しても良いでしょう。
掃除をしても嫌なニオイがする
掃除をしても嫌なニオイがするときには、エアコンの寿命が近づいているサインかもしれません。嫌なニオイは、エアコン内部に溜まったホコリや、ホコリによって発生するカビなどが原因です。
エアコンのニオイは、フィルターの掃除や内部クリーン機能によって、ある程度の改善が期待できます。掃除をしてもニオイが消えない場合は、フィルターの奥にあるファンや熱交換器周りにカビが発生している可能性があるため、買い替えの目安と言えるでしょう。
水漏れしている
エアコンの室内機から水漏れが起こっている場合は、寿命が近づいているサインです。水の垂れる場所によって、故障しているかどうかを確認できます。例えば、吹き出し口から水が垂れている原因は、エアコン内部やフィルターが汚れている可能性が大きいでしょう。掃除をしても直らない場合は故障が疑われます。
室内機本体や室内機の後ろ側、配管から水が垂れている場合も、故障している可能性が大きいです。
漏電ブレーカーが落ちてしまう
漏電ブレーカーが落ちてしまうときも、エアコンの寿命が近づいているサインです。特に注意したいのは、アンペアブレーカーではなく漏電ブレーカーが落ちてしまう場合です。画像引用元:漏電ブレーカーは落ちる?知っておくと安心な5つの知識 |電気のトラブルなら東京電力パワーグリッド
漏電ブレーカーが落ちるときは、ショートもしくは漏電を起こしている可能性があります。感電や発火の恐れがあるため、直ちにエアコンの使用を中止し、メーカーや業者へ相談しましょう。
また、エアコンの電源プラグを差し込むだけでブレーカーが落ちる、他の電化製品を使用していない場合でもブレーカーが落ちるという場合も同様に、すぐに使用を中止してください。
エアコンが寿命を迎えた場合は買い替えたほうがいい?
次のように、場合によっては修理ができず、買い替えを選択せざるを得なくなることもあります。
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保証期間を過ぎている場合:有償の修理か買い替えかを選択可能
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部品保有期間が過ぎている場合:買い替えのみ
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設置業者の有償保証内の場合:保証による修理が可能
まず、エアコンの修理と買い替えについての判断基準を整理しましょう。一般的にエアコンのメーカー保証は、本体が1年、圧縮機などの冷媒回路に関しては5年です。
エアコンの寿命は10~13年程度とされているため、買い替えを検討する頃には、多くの場合、保証期間は終了しています。それ以降の修理は有償となり、修理費用と買い替え費用を比較して決めることになります。
また、メーカーの部品の保有期間が打ち切られている場合は、修理ができず買い替えを選択せざるを得なくなることもあります。
一方で、購入時に設置業者の有償保証を付けていた場合は、故障のタイミングによっては保証による修理で対応できることもあるでしょう。
例えば、鈴与商事では最長10年の有償保証を付けることができるため、保証期間内であれば修理が可能です。
前述したとおり、エアコンの寿命は10~13年とされていますが、これはあくまで目安です。実際の寿命は、使用方法や掃除の頻度などによって左右されます。万が一の故障に備えて、新しいエアコンを購入する際には鈴与商事での交換をご検討ください。
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エアコンを長く使うための方法
エアコンを長く使うためには、主に以下2つの方法があります。
- 定期的に掃除する
- 室外機の置き場所を工夫する
ここでは、それぞれの方法を詳しく解説します。
定期的に掃除する
エアコンを長持ちさせるためには、定期的に掃除することが大切です。室内機や室外機の汚れは、寿命を縮める原因の1つと言われます。エアコンの内部に汚れが溜まると、余分な負荷がかかり寿命を縮めてしまいかねません。定期的な掃除を行うことで、エアコンをより長く使い続けることができます。
定期的に行いたい掃除は、以下のとおりです。なお、エアコンの掃除を行う際は、安全のために電源を切るようにしましょう。
【室内機のフィルター】
- ホコリが大量についている場合は、フィルターを外す前にフタを開けて掃除機でホコリをある程度取り払っておく
- フィルターを外し、表から掃除機をかける
- フィルターの裏面からシャワーの水圧で水洗いする
- 細かいホコリは歯ブラシで取り除く
- タオルで水分をしっかり拭き取り、乾燥させる
【エアコン内部】
- カバーを開けフィルターを取り外す
- 吹出口やルーバーについたホコリをスポンジや雑巾、割り箸やキッチンペーパーで汚れを取り除く
- 内部クリーナーを吹きかけ、水で流す
- 完全に乾いたフィルターを戻す
- 3時間、送風運転をする
【室外機の周辺】
- 室外機の天板のホコリを、ホウキや雑巾で取り払う
- 正面の吹出口の汚れを、ホウキ・掃除機・歯ブラシなどで取り除く
- 室外機の裏側や側面のフィンの汚れを、歯ブラシで取り除く
- ドレンホースのつまりがないかチェックし、ホース内部の汚れを歯ブラシでかき出す
外機の置き場所を工夫する
室外機の置き場所を工夫するのも、エアコンを長く使うためのポイントです。エアコンの室外機は、直射日光が当たっていると、本体が高温になってしまいます。エアコン本体が高温になると、熱い空気を外に出す力が弱くなり熱を捨てられなくなってしまうため、稼働負担が増え、寿命が短くなってしまうでしょう。
エアコンの稼働負担を減らすために、夏場はすだれなどを設置し、室外機のある場所に日陰をつくるなどの対策が必要です。
エアコンの寿命まとめ
本記事でご紹介した寿命が近づいているサインがある場合は、エアコンの買い替え時期が近いかもしれません。特にエアコンを設置してから10年前後経っている場合は、修理をしてもすぐに壊れてしまったり、修理費が高くついてしまったりする可能性があります。新しいエアコンに交換すると、電気代が安くなるというメリットもあります。ご自宅のエアコンが寿命を迎えていると感じたら、新しいエアコンへの交換を検討しましょう。
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