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2023.06.05
  • エアコン
  • 寿命
WITHSMILE編集部

家庭用エアコンの平均寿命は何年?買い替え時期や長く使うためのポイント

「エアコンの調子が悪い…もしかして寿命?」 エアコンに関してこのようなことを感じていませんか?

エアコンの不調を放置すると、電気代が無駄に高くなることがあるため、必要に応じて修理や買い替えの判断が必要です。

この記事では、エアコンの寿命や不調のサイン、修理と買い替えの判断基準、長持ちさせる ためのポイントを解説します。 状況に応じて適切に対処し、エアコンのトラブルを解決しましょう。
 
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■目次
 

エアコンの寿命

ここでは、エアコンの寿命を判断する際に知っておきたい標準使用期間と平均使用年数について解説します。
 

設計上の標準使用期間は10年が一般的

エアコンの寿命は、一般的には約10年と言われています。これは、電気用品安全法や設定された条件で使用した場合に、安全に利用できるとされる「標準使用期間」を10年としているメーカーが多いためです。標準使用期間を過ぎると、発火などのリスクが高まります

この「標準使用期間」は各メーカーが設定しており、エアコンの本体に貼られたシールや取扱説明書で確認できます。


引用:長期使用製品安全表示制度|長期使用製品点検ご相談窓口|Panasonic
 

平均使用年数は14.1年

一方で、令和6年に内閣府が行った消費動向調査(※)によると、2人以上の世帯ではエアコンの平均使用年数は14.1年であることが分かりました。

また、エアコンを買い替える主な理由として「故障」と回答した人が全体の70.8%を占めています。半数以上の人が、経年劣化やその他の故障を理由に新しいエアコンを購入していることが分かります。

これらを踏まえると、エアコンの「標準使用期間」である10年を交換の目安とすることで、予期せぬタイミングでエアコンが使用できなくなるリスクを減らせるでしょう。

ただし、使用頻度や環境、メンテナンスの頻度によっては、標準使用期間よりも早く故障する可能性もあるため、定期的な点検や適切なお手入れが重要です。

※出典元:消費動向調査 令和6(2024)年3月実施分|内閣府・政府統計
 

エアコンの寿命が近づいているサイン

エアコンの寿命が近づくと、リモコン操作の反応が悪くなったり効きが悪くなったり、異音がするなど、さまざまな不具合が発生します。

これまでにはなかった症状が見られる場合は、寿命を知らせるサインかもしれません。ここでは、エアコンの寿命が近い兆候をご紹介しますので、気になる症状がないかチェックしてみてください。
 

リモコンの操作が反応しにくい

リモコン操作の反応が悪い場合は、エアコンの寿命が近づいている可能性があります。

ただし、リモコンの電池切れも考えられるため、まずは電池を交換してみましょう電池を交換しても改善されない場合は、リモコンが故障しているか、エアコン本体の受光部が故障している可能性があります。

リモコンとエアコン本体の受光部どちらが故障しているかは、エアコン本体についている応急電源ボタンで起動できるかどうかで判断ができます応急運転ボタンで起動する場合はリモコンの故障、起動しない場合はエアコン本体の受光部が故障していると考えられます。



エアコン本体の受光部が故障している場合は、修理や買い替えを検討しても良いでしょう。
 

効きが悪い(冷えない・温かくなりにくい)

エアコンの効きが悪い場合も、寿命が近づいている可能性があります。ただし、ほかに原因がある可能性もあるため、見極めが重要です。

例えば、エアコンフィルターが汚れていて目詰まりを起こしている場合は、掃除することで改善することがあります。

また、室外機の周辺環境が悪い場合は、室外機の周辺に十分なスペースを確保することで、エアコンの機能を回復できるかもしれません。冷媒ガスが不足している場合も、業者に補填してもらうことで解決します。

ぬるい風が出てしまう場合の対処法については、下記のページでもご紹介しています。該当する可能性があるものを試してみて、それでも改善されない場合は寿命と考えたほうが良いかもしれません

エアコンからぬるい風しかでない場合はリセットを試そう!原因と対処法も紹介>>

エアコンを付けても冷えないのはなぜ?効きが悪いときの原因・対処法>>
 

異音がする

エアコンから変な音がするときも、寿命が近づいているサインだといえます。

ただし、運転中に出る動作音の場合もあるため、エアコンから音がすること自体が寿命や故障のサインではありません

例えば、「ポコポコ(ポンポン)」という音は気密性の高い建物で鳴りやすく、基本的には故障でないことが多いです。一方で、「キュルキュル」という音は汚れや取り付け不良が原因のケースもありますが、経年劣化などによる部品の故障の可能性もあります

以下の記事では、エアコンから聞こえる異音について原因と対処法を詳しく解説しています。

エアコンから異音がするのはなぜ?原因や対処法を紹介>>
 

水漏れしている

エアコンの室内機から水漏れが起こっている場合は、寿命が近づいているサインです。水の垂れる場所によって、故障しているかどうかを確認できます

吹き出し口から落ちてくる場合は、結露が落ちてきているのであり、故障ではない可能性が高いです。フィルターなどの部品を清掃する、ドレンホースを正常な状態にすることで解決することがあります。

一方、室内機と壁のあいだや室内機の下部から水が漏れている場合は、故障の可能性があります。経年劣化などによる不具合を疑ったほうがよいでしょう。

エアコンから水漏れする原因とは?水漏れしている場所ごとに対処法を解説>>
 

漏電ブレーカーが落ちてしまう

漏電ブレーカーが落ちてしまうときも、エアコンの寿命が近づいているサインです。とくに注意したいのは、アンペアブレーカーではなく漏電ブレーカーが落ちてしまう場合です。


画像引用元:漏電ブレーカーは落ちる?知っておくと安心な5つの知識 |電気のトラブルなら東京電力パワーグリッド

漏電ブレーカーが落ちるときは、ショートもしくは漏電を起こしている可能性があります。感電や発火の恐れがあるため、直ちにエアコンの使用を中止し、メーカーや業者へ相談しましょう

また、エアコンの電源プラグを差し込むだけでブレーカーが落ちる、ほかの電化製品を使用していない場合でもブレーカーが落ちるという場合も同様に、すぐに使用を中止してください。
 

電気代が高くなる

電気代が以前よりも高く感じられる場合、エアコンのフィルターが目詰まりしていたり、内部に汚れが溜まっていたりする可能性があります

このような状態でエアコンを運転すると冷暖房の効率が悪くなり、余分な電力を消費して電気代が増えてしまうことがあるため、注意が必要です。

エアコン内部やフィルターの掃除で改善することもあるため、試してみると良いでしょう。改善しない場合は、エアコンの寿命が近づいているサインかもしれません。
 

エアコンの買い替え時期はどう判断する?

エアコンに不具合が発生した場合、使用期間がどのくらいか、保証期間内であるかによって、対処方法が変わります。

購入間もない場合は修理を選ぶのが賢明ですが、修理内容によっては買い替えを検討したほうが良い場合もあるでしょう。

ここでは、保証期間内の場合と、10年以上使用しており不具合が生じている場合、それぞれについて解説します。
 

保証期間が残っているなら「修理」を選ぶ

エアコンの不調時に保証期間が残っている場合は、修理を選ぶほうが費用を抑えられます

ただし、一般的なメーカー保証は「本体が1年」、「圧縮機などの冷媒回路が5年」とされており、エアコンの寿命が10~14年であることを考えると、買い替えを検討する頃には保証期間が終了しているケースがほとんどです。

また、保証期間内であってもメーカーが部品の保有を終了していると修理ができず、買い替えが必要になることもあります。

一方で、購入時に設置業者の有償保証を付けていた場合は、保証期間内であれば修理対応が可能なこともあります

例えば、鈴与商事では最長10年の有償保証があり、保証期間内の故障は無償で修理できます。

メーカーと設置業者の契約内容を確認・検討しましょう。
 
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10年前後使用・寿命のサインがあるなら「買い替え」を選ぶ

エアコンを10年前後使用している場合や、寿命のサインがみられる場合には、買い替えすることをおすすめします。

故障した部分を修理しても、ほかの部分も劣化している可能性が高く、修理費用がかさむと新しいエアコンを購入するのと変わらない金額になることがあるためです。

さらに、近年のエアコンは省エネ性能も大幅に向上しているため、電気代の節約にもつながります。例えば、10年前のモデルと比較すると、最新機種では年間約3,000円以上の電気代を削減できるとされています(※)。

長い目で見れば、買い替えによる経済的なメリットも大きいといえるでしょう。

※出典元:省エネ家電 | デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)|環境省
 

エアコンの寿命を長持ちさせるためのポイント



エアコンの寿命を長持ちさせ、快適に使うためのポイントとして、「定期的な掃除」「室外機の設置環境の工夫」「適切な使い方」の3つが挙げられます。

ここでは、エアコンの寿命を長持ちさせる3つのポイントについて、ひとつずつ解説していきます。
 

定期的に掃除する

エアコンの寿命を延ばすためには、室内機や室外機の汚れを定期的に掃除することが大切です。汚れが溜まっている状態で使用していると、エアコンに余分な負荷がかかり、寿命を縮める原因となります。

とくに、フィルターが目詰まりすると冷暖房効率が悪くなり、電気代の増加にもつながるため、定期的な清掃が必要です。

掃除をする際は、必ず電源を切り、安全に作業しましょう。また、誤った方法で掃除すると故障の原因となるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトを参考にしながら、正しい手順で行いましょう。

また、近年ではお掃除機能付きのエアコンも販売されています。主にフィルターに付着したホコリを自動で除去し、表面をきれいに保つ機能が搭載されています。高性能なモデルでは、内部のファンや熱交換器まで自動でクリーニングできるタイプもあります。

掃除の手間を省きたい方には、このようなお掃除機能付きのエアコンを選ぶこともおすすめです。

お掃除機能付きエアコンとは?メリット・デメリットやおすすめ商品を紹介>>
 

室外機の設置環境を工夫する

エアコンの寿命を延ばすためには、室外機の設置環境にも気を配ることが大切です。

直射日光の当たる場所に設置されていると、室外機が高温になり、熱をうまく放出できずに負荷が増えてしまいます。

とくに夏場は、すだれや日除けシートを使って日陰を作ることで、室外機の温度上昇を抑えることができます。

また、設置場所の周囲にものを置くと、空気の流れが妨げられて、冷暖房の効率が下がります。室外機の周囲は十分なスペースを確保し、可能な範囲で汚れやごみを取り除き、通風を良くすることも大切です。
 

 適切な使い方・温度設定をする

エアコンを長持ちさせるには、日頃の使い方も大きな影響を与えます。頻繁に温度を上げたり下げたりすると、エアコンに負荷がかかりやすくなるため、適切な温度設定にすることが重要です。

環境省では、省エネルギーを意識しつつ快適に過ごすためのエアコンの使用方法として、室温の目安を夏は28℃、冬は20℃(※1)と推奨しています。ただし、これは設定温度ではなく、実際の室温の目安です。

また、短時間の外出時に頻繁に電源をオン・オフするよりも、短い時間であればつけたままにしたほうが消費電力を抑えられる場合があります。環境省が推進する「デコ活」のサイト(※2)によると、30分程度の外出であれば、電源をオフにするよりもつけたままにしたほうが、消費電力を抑えられるというデータがあるとされています。

エアコンを使用する際は、できるだけ無駄な負荷をかけないように心がけることが大切です。

(※1)出典:エアコンの使い方について|家庭部門のCO2排出実態統計調査|環境省
(※2)出典:CO2削減+電気代節約のために正しい知識で、楽しみながら省エネを!|COOL CHOICE 未来のために|環境省
 

まとめ

エアコンの寿命は、設計上の標準使用期間が一般的に10年とされており、実際の平均使用年数は約14.1年です。ただし、使用環境やメンテナンス状況によって寿命は大きく変化します。

エアコンの寿命が近づくと、冷暖房の効きが悪くなったり、異音が発生したり、電源が入らなくなるなどのサインが現れることがあります。こうした兆候が見られたら、修理か買い替えを検討しましょう。保証期間内であれば修理のほうが費用を抑えられる場合もありますが、使用年数が10年を超えている場合は買い替えがおすすめです。

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現在お使いのエアコンが10年以上経過している方は、ぜひこの機会に買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
 
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