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2022.03.09 四條由貴

高品質なオリジナル品種を育てる胡蝶蘭農場|有限会社 鈴もと

高品質なオリジナル品種を育てる胡蝶蘭農場|有限会社 鈴もと
お祝いごとや、お供えなど、「大切な気持ちを伝える物」として利用される胡蝶蘭。アニバーサリーシーズンのギフトとして贈ったり、贈られたり……目にする機会も増えます。美しく整然と咲く姿は、1鉢だけでその空間を華やかにしてくれます。そんな鮮麗な胡蝶蘭を長年育てる農場「有限会社 鈴もと」を訪ね、胡蝶蘭の楽しみ方について聞いてきました。
 

 

手間をかける精密な栽培

 創業約40年の鈴もとは、牧之原市の沿岸部に建つ広大な温室でオリジナル品種の胡蝶蘭を主に栽培しています。これまで、100種以上の品種開発を行い、品種登録したものは20種ほど。小さく可憐な花が房のように咲く品種や、花びらにストライプ模様の入る品種など、ユニークな品種の開発に挑戦してきました。1つの品種が完成するまでには、10年~20年ほどの歳月を要します。やっと品種が完成すると、「メリクロン」という手間と技術と時間のかかる方法で、栽培を始めます。メリクロンとは、株の新芽を無菌状態で培養し、増殖させたものです。顕微鏡を使い、茎頂を0.3~0.5mmの大きさにカットし、試験管やフラスコに入った培地に植え付け、クローンの苗を作る栽培方法です。1~2年ほどフラスコで大事に育てられた苗は、その後27℃以上の温室で1年半ほど栽培されます。さらに半年ほどを掛け開花処理を施されて、私たちがフラワーショップで見かける状態に成長していくのです。
 

 

胡蝶蘭にとって心地よい場所とは?胡蝶蘭の育て方

お家に胡蝶蘭を迎えたら、少しでも長く美しい花を楽しみたいもの。鈴もとの胡蝶蘭は、開発段階から品質にこだわり、熟練の職人たちが徹底管理の元、育成しているので、基本的に花が長持ちします。条件が良ければ、3カ月ほど咲き続けるそうです。では、胡蝶蘭の好む条件とは、何でしょうか?元々、胡蝶蘭は東南アジアのジャングルなど、高い木に着生して成長していた植物です。木々をつたう雨や、霧から水分を補給し、乾季でも少ない水分で耐えて生育してきました。葉や茎に水分を蓄え、乾燥に耐えるため葉が厚くなっているのです。このような、祖先が生育していた環境に近づけてあげると胡蝶蘭は喜ぶようです。そのため、水やりは苔など根の周辺が乾いてから(目安は10日に1回程度)、根本にたっぷり与えてます。その後、鉢に溜まった水は、直ぐに捨てましょう。室温は、15~30℃。人が生活していて快適な空間が、胡蝶蘭にとっても快適なようです。 冬季の玄関など、寒い所は適しません。夏は、蒸れに注意し、風通しの良い所に置きましょう。エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。直射日光も好みません。レースのカーテン越しの柔らかな光に当ててください。胡蝶蘭に適した場所を選ぶと、長くキレイな花が楽しめます。
 

 
ヨーロッパでは、毎週切り花を買い、家に飾る習慣があるそうです。野菜と一緒に、マルシェで花を買うのが一般的だとか。そんな地域で、鉢植えの胡蝶蘭は大人気。毎週切り花を買わなくても、フレッシュな花が長く楽しめるとあって、自宅用に買い求める人が多いようです。日本では特別なシーンでのイメージが強い胡蝶蘭ですが、お家時間の長い今、部屋のインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか?鈴もとでは、温室での直接購入も、オンラインショップからの購入も可能です。
 
 
有限会社 鈴もと
静岡県牧之原市細江220
0548-22-1344
http://suzumoto-orchid.com

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