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2021.01.28 四條由貴

職人の夫妻が焼く、ほっこり癒されるパン|パン屋 エムズ

職人の夫妻が焼く、ほっこり癒されるパン|パン屋 エムズ
静岡市清水区の郊外、高部地区の住宅街に2020年1月25日にオープンした、小さくて可愛らしいパン屋さん「pan ya M’s(パン屋 エムズ)」。オーナーの河合瑞季さんと、ご主人の賢(まさる)さんの夫婦で営んでいます。賢さんは、調理専門学校の製パンコースを卒業後、静岡県中部エリアの大手ベーカリーに就職し、13年間修行を重ねてきました。瑞季さんは、中学生の頃から、パン職人に憧れていたそうです。大学で、食物、栄養学等を学んだ後、賢さんと同じベーカリーに就職。そこで、二人は出会いました。互いに職人としてのキャリアを重ね、二人とも各支店の店長に就任するまでに。とてもやりがいのある仕事であったものの、管理職になると、製パンの作業よりも、マネージメント業務が求められるようになります。また、全店舗で統一した商品を販売するため、新メニューを安易に販売することができません。新商品の開発となれば、会議を経て上層部の許可を取り、事務的な工程を重ねて、やっと販売に至ります。このことに、もどかしさを感じるようになった河合夫妻は、「もっと自由に、自分たちのアイデアを盛り込んだパンを作りたい」という思いが膨らみ、開業を決意したそうです。

地域の老若男女に愛されるお店


昔ながらの住人が残る、温かみのある高部地域を選んだのは、瑞季さんの育った地域だったから。この辺りはベーカリーも少なく、パン好きの人にとって貴重な1軒になっているようで、オープンしてまだ1年ほどですが、既に地域の人気店になっています。「友人に教えてもらった」「お土産でもらった」といった理由でお店を知ってくれるシニア層、「SNSで知った」という小さな子を連れた主婦や若い男性など、幅広い層がリピーターになっています。瑞季さんは、お客さんの顔を見て、「この人だったら食パンの何枚切り」とわかるくらいに、お客さんのとの距離の近い店でありたいといいます。大手ベーカリーでは叶わなかった、お客さんとのコミュニケーションを楽しめる店を目指しています。


食感にこだわって、試行錯誤


河合夫妻がパン作りでもっともこだわっているのは、「食感」。量販の袋パンでは味わえない、「モチモチ、パリパリ、カリカリ」といった食感を楽しんで欲しいという思いで試作を繰り返し、材料や製法を工夫しています。また、冷めても、時間が経過しても美味しさが変わらないように、多くの生地は、じっくりと時間をかけ低温発酵させています。噛みしめるほどに、小麦の風味が口いっぱいに広がるのです。例えば、店名を冠した1欣324円の「M’s食パン」は、モチモチを楽しむパン。国産小麦を使い、湯種製法で仕込んでいるため、小麦の甘みや旨みも濃く、しっとり感も長く楽しめます。
人気のチョコクロワッサン(237円)は、パリパリ食感。ブラックココアを練り込んだ生地を外側にくるみ、はっきりとした色合いのバイカラーに焼き上げています。仕上げにシロップを塗り、ツヤをプラス。中には、フランス産の苦すぎない、クセの少ないスティック状のチョコレートが入っています。ブラックココアの生地とシロップの効果で、パリサクっとした食感が楽しめます。まとめ買いする人もいるほど、リピート率の高いチ~ズ~(129円)は、カリカリ食感。フランスパンの生地と、コクのある熟成チーズをシート状にして重ねてねじり、表面にオリーブオイルを塗り焼いています。おつまみにも最適で、ビールやワインとの相性も抜群です。

今後は、パン教室を開催する、地域の子ども会の催しに参加するなど、地域との関わりを深くしていきたいと語る瑞季さん。「イベントに合わせた特注のランチボックスを作ってみたり、1つからでも柔軟に要望に応えられるようにしていきたい。エムズに言えば、なんとかしてくれると思ってもらえる存在でありたい」とお客さんに寄り添うパン屋さんという姿勢を大切にしたいそうです。



pan ya M’s(パン屋 エムズ)
住所     :  静岡市清水区天王東3-13
TEL      :   054-689-7137
営業時間  :  9:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日    : 火曜、水曜
駐車場    : 3台
HP         : https://www.pan-ya-ms.com/

 

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