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鈴与菊川バイオガスプラントにおける共同プロジェクトの 「A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)」採択について鈴 与 商 事 株 式 会 社
経営企画部長 佐野 博紀
経営企画部長 佐野 博紀
鈴与商事株式会社(本社:静岡県静岡市清水区入船町11-1/本部:静岡市葵区栄町1-3鈴与静岡ビル/資本金20億円/代表取締役社長:加藤 正博、以下、鈴与商事)の運営する鈴与菊川バイオガスプラント(所在地:静岡県菊川市西方4035)が、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)、静岡県工業技術研究所(静岡工技研)、及び株式会社鈴与総合研究所(本社:静岡県静岡市清水区築地町11-26/資本金4千万円/代表取締役社長:鈴木 健一郎、以下、鈴与総研)と共同で行うプロジェクトについて、国立研究開発法人科学技術振興機構が募集した「A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)※」に採択されました。今後、この共同プロジェクトの中で、産総研が有する微生物群解析技術を用いて、メタン発酵における微生物レベルの解明に取り組んで参ります。
鈴与商事は、2016年6月より鈴与菊川バイオガスプラントを稼働しており、食品系廃棄物を原料としてメタン発酵を行い、微生物の作用により生成されたバイオガスを燃料としたバイオガス発電事業を展開しております。
当プラントでは、飼料化や肥料化が難しい脂質高含有食品系廃棄物を原料として、燃料利用可能なメタンガスを生成する、前処理不要の小型単一槽高温メタン発酵装置の開発を進めてきました。しかしながら、脂質の生物学的処理は一般的に難しく、鈴与総研等による発酵槽内の理化学分析値を参考にプラント運転を実施してきたものの、複雑な微生物コミュニティの機能予測は理化学分析のみでは不十分でした。そこで産総研が有する大規模RNA/DNA解析技術を用いて、良好な菌叢・微生物機能が維持されるプラント運転条件を見出すのが、今回のプロジェクトの狙いとなります。これにより、メタン発酵の管理精度が飛躍的に向上することが期待され、バイオガス発生効率や廃棄物分解効率等のプラント運転性能の向上も達成されると考えております。
鈴与商事は、本プロジェクトを通じて、メタン発酵やバイオガス発電に関する知見を積み重ね、地域内の循環型社会の形成を目指すとともに、エネルギーの地産地消や持続可能な社会の実現に貢献して参ります。
※「A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)」とは、大学・公的研究機関等で生まれた科学技術に関する研究成果を国民経済上重要な技術として実用化することで、研究成果の社会還元を目指す技術移転支援プログラムです。
鈴与菊川バイオガスプラント フロー図
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以 上
【PDF】鈴与菊川バイオガスプラントにおける共同プロジェクトの 「A-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)」採択について(402KB)
≪本件に関する問い合わせ先≫
鈴 与 商 事 株 式 社
経 営 企 画 部
054-273-7832
s-info@ss.suzuyoshoji.co.jp