アクリル酸エステル類用消臭剤 TET-01
アクリル酸エステル類用消臭剤 TET-01は、特殊アミンを主成分とし、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルに対して特に高い消臭効果を発揮する産業用・業務用消臭剤です。
アクリル酸メチル、アクリル酸エチルは、無色透明な液体ですが、非常に強い刺激臭を持ち、臭気拡散による周辺地域への悪影響も指摘されています。
2018年6月より、特許を取得し製造・販売を行っております。
※毒物及び劇物取締法の「劇物」に該当するため、取り扱いにはご注意願います。
特長
- アクリル酸エステル類の中でも、アクリル酸メチル、アクリル酸エチルに対して特に高い効果を発揮します。
- 消臭液TET-01および反応生成物は水溶性であるため、水洗いでの回収が可能です。
（※回収後は、排水処理設備や産業廃棄物業者での処分を頂く必要がございます。）
消臭の仕組み
- アクリル酸エステルを分解し、甘いエステル臭の化合物に変えることによって、激しいアクリル酸エステルの臭いを消臭します。
- 反応後、再びアクリル酸エステルの悪臭がするということはありません。
- アクリル酸ブチルに対しては、分子量が大きいため、やや反応所要時間が長くなります。
- アクリル酸も消臭が可能です。
用途
- アクリル酸エステル類の貯蔵タンク、コンテナ、ドラム缶などの運搬容器、タンクローリーなどの運搬車両の消臭
- アクリル酸エステル類を使用した塗料、繊維、接着剤、ゴムの製造現場、使用現場での消臭
使用方法
- 臭気に対して直接スプレーで吹き付け
- コンテナやタンク等に直接投入
- スクラバー内の処理水への利用
＜使用例1＞
| 用途 | フランジの消臭 |
|---|---|
| 使い方 | 霧スプレーノズル付ボトルを使って、対象物に直接噴射 1～数時間程度で緩和されました |
| 使用量 | 残存するアクリル酸エチルに対して同量程度 |
＜使用例2＞
| 用途 | コンテナの消臭 |
|---|---|
| 使い方 | 水で2倍に希釈し、コンテナに直接投入、そのまま24時間放置 （翌日には大幅に緩和） |
| 使用量 | ISOコンテナ1基に対してTET-01原液 10L |
上記は一例です。ご使用方法はお客様の状況にあわせご提案いたしますので、お気軽にお問合せください。
テスト用としてサンプル（1L）を無償提供させて頂きます。用途、使用場面など、ご相談ください。
商品ラインナップ
4L：ポリタンク
20L：バッグインボックス
200L：ポリドラム
※写真は20L品
成分
液性：強アルカリ性
成分：有機アミン塩、有機カルボン酸、水
消臭効果
表1.アクリル酸エステルの臭気レベル
| 官能評価 | 検知管測定（ppm） | |
|---|---|---|
| アクリル酸メチル | 激しいアクリル酸刺激臭 | 2,600 |
| アクリル酸エチル | 激しいアクリル酸刺激臭 | 2,900 |
| アクリル酸n-ブチル | 弱いアクリル酸臭 | 1,300 |
| TET-01 | 極めて弱いアミン臭 | 0 |
表2.TET-01によるアクリル酸エステルの消臭効果
| アクリル酸エステル採取量 (ml) | TET-01添加量 (ml) | 臭気レベルの評価（官能評価） | ||
|---|---|---|---|---|
| 30分後 | 60分後 | |||
| アクリル酸メチル | 5 | 1 | アクリル臭 | アクリル臭 |
| 5 | 3 | 弱いアクリル臭 | 弱いアクリル臭 | |
| 5 | 5 | 弱いアクリル臭 | 極めて弱いアクリル臭 | |
| 5 | 10 | 極めて弱いアクリル臭 | ほぼ無臭 | |
| 5 | 20 | ほぼ無臭 | ほぼ無臭 | |
| アクリル酸エチル | 5 | 1 | アクリル臭 | 弱いアクリル臭 |
| 5 | 3 | 極めて弱いアクリル臭 | 極めて弱いアクリル臭 | |
| 5 | 5 | 極めて弱いアクリル臭 | ほぼ無臭 | |
| 5 | 10 | ほぼ無臭 | ほぼ無臭 | |
| 5 | 20 | ほぼ無臭 | ほぼ無臭 | |
| アクリル酸n-ブチル | 5 | 5 | 弱いブチル臭 | 極めて弱いブチル臭 |
| 5 | 10 | 極めて弱いブチル臭 | 極めて弱いブチル臭 | |
| 5 | 20 | 極めて弱いブチル臭 | 極めて弱いブチル臭 | |
| 5 | 30 | 極めて弱いブチル臭 | ほぼ無臭 | |
| 5 | 50 | ほぼ無臭 | ほぼ無臭 | |
※使用環境により、効果には差が出る場合がございます。
使用上の注意
- 容器から出し入れする時はこぼさないでください。
- 取り扱い中は防毒マスクまたは送気マスク、保護眼鏡、保護手袋を着用してください。
- 取り扱い後は手洗いを十分に行い衣服等に付着した場合も十分に水洗いを行ってください。
- 一定の場所を定めて貯蔵してください。
- 他の製品と混ぜないでください。
応急処置
- 目に入った場合：まぶたを開き流水で15分以上洗浄し、医師の手当てを受けてください。
- 皮膚に付着した場合：水で洗い流し、医師の手当てを受けてください。
- 吸引した場合：新鮮な場所に移動しうがいを行い、医師の手当てを受けてください。
- 飲み込んだ場合：口腔を水洗し、医師の手当てを受けてください。
テスト用としてサンプル（1L）を無償提供させて頂きます。用途、使用場面など、ご相談ください。
