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2023.06.05 WITHSMILE編集部

太陽光発電を後付けする費用はどのくらい?費用や注意点を解説 

太陽光発電を後付けする費用はどのくらい?費用や注意点を解説 
最近では一般家庭でも広く使われ始めている太陽光発電。現在住んでいる家に設置されていなくても、後付けで導入することが可能です。

太陽光発電を後付けしたいと考えている人にとって「どれくらいの費用がかかるのか」は最も気になるポイントでしょう。

そこで今回は、太陽光発電を後付けする場合の費用やメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。太陽光発電を後付けする際のよくある疑問についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

太陽光発電を後付けするときにかかる費用

太陽光発電を取り付ける際にかかる費用は、大きく分けて「初期費用」と「メンテナンス・維持費用」の2つです。

費用の目安は以下のとおり。それぞれの費用について次の章で詳しく解説していきます。
 
初期費用 約100~150万円
メンテナンス・維持費用 (3~4年に1回の点検) 約3万円

※パネル・パワーコンディショナーの交換は別途(定期的・数年単位に発生する費用ではないため)
 

初期費用

太陽光発電を後付けする場合、一般的に100~150万程度の費用がかかるとされています

経済産業省の調査(※)によれば、太陽光発電の導入には平均で1kWあたり約30.2万円のコストがかかります。住宅用に設置する太陽光発電の平均容量は4.5kW前後であるため、1kWあたりの平均30.2万円×平均容量4.5kW=135.9万円と算出されます。

ただし、住んでいる地域や世帯構成によって必要な容量が異なるので、あくまで参考程度に留めておいてください

令和4年度以降の調達価格等に関する意見|経済産業省
 

メンテナンス・維持費用

太陽光発電を正常に稼働させるためには、3~4年ごとの定期的なメンテナンスが必要で、点検には3万円程度の費用がかかります

太陽光発電の部品は故障やトラブルが少ないといわれますが、雨風にさらされることが多いため、気付かないところでダメージを受けているかもしれません。異常がないと思っていても、3~4年に1度はメンテナンスを実施するようにしてください。

また、太陽光パネルの製品寿命は約20~30年、太陽光発電の心臓部であるパワーコンディショナーの寿命は15年~20年程度です。これらを交換する場合は数十万円程度の費用がかかることも覚えておきましょう

太陽光発電の設置費用はいくらかかる?内訳と費用を抑える方法を紹介 >>
 

太陽光発電を後付けするメリット・デメリット

太陽光発電の後付けにより得られるメリットもありますが、デメリットがあることも把握しておきましょう。大まかな内容は以下のとおりです。
 
後付けのメリット
  • 自分のペースで検討できる
  • 業者の選択肢が広がる
  • 固定資産税の負担を減らせる 
後付けのデメリット
  • 追加工事が必要な場合もある 
  • 住宅ローンを利用できない
  • ハウスメーカーの保証がなくなる可能性がある

ここからは、メリットとデメリットの具体的な内容について詳しく解説していきます。
 

後付けするメリット

焦らずに設置を検討できる

後付けのメリットは、自分のペースで設置を検討できる点です。

太陽光発電の種類や施工業者は多岐にわたるので、自分の家に合ったものをしっかり比較する必要があります。しかし新築の場合だと、一般的に打ち合わせの間に決める必要があるため、後付けよりも時間の制限がある状態です。

後付けであれば、すでに建築されている家に追加で導入するため、急ぐ必要がなく、納得のいくまで検討できるでしょう。
 

業者の選択肢が広がる

新築に太陽光発電を取り付ける場合、基本的には建設会社かその会社と提携している会社が設置します。しかし、後付けの場合は自分で業者を選ぶことが可能です

太陽光発電の設置費用は販売店や施工業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取れば費用を抑えられるでしょう。
 

固定資産税の負担を減らせる

後付けの場合、固定資産税がかからないことも一つの大きなメリットと言えるでしょう。屋根一体型として設置する場合、住宅の設備と判断されるため固定資産税の対象になります。

一方、後付けの場合は住宅に設置かつ、発電容量が10kW未満の太陽光発電を設置すれば固定資産税はかかりません。一般的な住宅の平均容量は4.5kWなので、基本的には非課税の条件を満たすはずです。
 

後付けするデメリット

屋根の耐荷重によっては追加工事が必要になる

後付けする場合は、屋根が太陽光パネルの重量に耐えられるか診断しなければなりません。

1981年以前に建てられた家の場合、新耐震基準を満たしていないため、補強やリフォームなどの追加工事が必要です。屋根の状態やパネルの種類によって金額は異なりますが、費用が大きく上乗せされてしまいます。

新耐震基準で建てられた家であれば問題なく設置ができます。
 

住宅ローンを利用できない

太陽光発電の設置は新築であれば住宅ローンを利用できますが、後付けの場合は住宅ローンを利用できません。そのため、設置費用は自己資金かソーラーローンのどちらかで支払う必要があります

ただし、ソーラーローンには高い金利がかかるため、住宅ローンなどその他の金利と合わせると、新築時よりも費用負担が大きくなりがちです。

必ずしも後付けが割高になるというわけではないので、施工業者や金融機関に問い合わせてみてください。
 

ハウスメーカーの保証がなくなる可能性がある

新築住宅の場合、家を建ててから10年間はハウスメーカーの屋根保証が付帯されます。しかし、その10年の間に太陽光発電を設置すると、その保証が消滅してしまう可能性があります。

保証が無効になってしまうのは、家を建てたハウスメーカーと太陽光発電を取り付けた施工業者が異なるケースです。後付けする際は、事前にハウスメーカーへ確認することが大事です。

上述したように、太陽光パネルの交換や修理は高額になりやすいので、保証内容についてはしっかりと確認しておきましょう。

設置する際のメリット、デメリットについてさらに詳しく知りたい方は、以下のページも併せてチェックしてみてください。

太陽光発電のメリットとは?特徴を理解して導入を検討しよう​ >>
 

太陽光発電を後付けする際に注意したいこと

太陽光発電をあとから設置する場合に、覚えておくべき注意点がいくつかあります。

設置場所とトラブルに関する注意点は必ず把握しておきましょう。以下の章で詳しく解説していきます。
 

周辺機器の設置場所が必要

太陽光発電を利用するには、パワーコンディショナーと蓄電池といった周辺機器の設置場所が必要になります。そのため、これらの設置場所を確保しておかなければなりません。

それぞれの機器について、詳しい内容や適切な設置場所について解説します。
 

パワーコンディショナーの設置場所

パワーコンディショナーとは、太陽光発電で作り出した電気を家庭で使用できるように変換するなど、重要な役割を持った装置です。サイズは縦50~60cm、横30~40cm、厚み15~20cm程度で、エアコンのような形をしています。

一般的に室内のブレーカー付近に設置されますが、ブレーカーの近くに設置するスペースがない場合は、室外に設置するタイプを導入しましょう

・室内

画像引用元:屋内用集中型パワーコンディショナ | 太陽光発電システム | 太陽光発電・蓄電システム | 住まいの設備と建材 | Panasonic

・室外

画像引用元:パワーコンディショナR | 太陽光発電システム | 太陽光発電・蓄電システム | 住まいの設備と建材 | Panasonic

室内型・室外型それぞれにメリット・デメリットがあるので、どちらが適しているかは家の間取りや住環境によって異なります。

室内型の場合、設置スペースの確保や見た目が気になることもありますが室外型よりコンパクトなのが魅力です。一方、室外型だと費用が割高になるといったデメリットが考えられますが、設置場所のスペースに困りません。
 

蓄電池の設置場所

蓄電池とは、発電した電気を貯めるための装置のことです。蓄電池を設置しない場合、太陽光発電は使用できますが電気を貯めておくことができません

昼間に貯めた電気を夜間使用したい場合や、停電時のことを考慮すると、設置しておくほうが良いでしょう。

蓄電池の設置場所は、住まいの環境によって室内か室外のどちらかを選べます。設置の際には、メンテナンスができるスペースがあること、火災による被害を受けない場所など複数の条件が揃っていることが必要です。

パワーコンディショナーと同様に、設置スペースの確保や見た目が気になる点を留意しておきましょう。
 

設置にあたってのトラブルに気を付ける

太陽光発電を設置する際には、近隣住民や業者とのトラブルに注意しましょう。以下の章では、よくあるケースや具体的な事例を紹介していきます。
 

近隣住民とのトラブル

太陽光パネルの反射光によって「まぶしい」「熱い」と感じる場合があり、ご近所トラブルに発展することがあります。設置した本人は反射光に気が付きにくいため、知らない間に加害者となってしまうかもしれません。

実際に、反射光が原因で裁判にまで発展したケースも報告されています。2015年の裁判では約2年にわたり論争が続けられました。

また、工事中の騒音によるトラブルも考えられます。事前に近隣へ挨拶し了解を得ておくことが重要です。

このようなトラブルを防ぐには、前もって業者に相談や確認を行うことが大切です。
 

業者に関するトラブル

太陽光発電の設置業者に関するトラブルは、経済産業省からも注意を呼びかけているほど問題となっています。太陽光発電の普及にともない、被害件数は年々増加傾向にあります


画像引用元:太陽光発電に関するトラブルにご注意ください|経済産業省

上記のグラフを見てわかるとおり、「契約・解約」と「販売方法」についてのトラブルが多くなっています。主な内容は、過敏なセールストークや説明不足、長時間にわたる勧誘などです。

悪徳業者に騙されるのを防ぐためにも、複数の業者から見積もりを取ったり、話を聞いたりするようにしましょう。比較するうちに適正価格や契約に関することを理解できるようになります。
 

太陽光発電を後付けに関して気になるポイント

ここからは、太陽光発電へのよくある疑問を取り上げていきます。
 

取付け工事の時間はどれくらい?

取付け工事にかかる期間は、約1日~3日程度です。家の広さや設置環境によって異なりますが、早ければ1日で完了することもあります。

取付けの流れは以下のとおりです。ただし、実際の流れは業者によって前後します。
 
  • 太陽光パネルの設置
  • パワーコンディショナー・蓄電池・配電盤の設置
  • 試運転
  • 完了

取付けが終わったら、必ず試運転を行ってもらいましょう。トラブルを防ぐためには、正常に動作するかどうかを業者と一緒にチェックすることが大切です
 

太陽光発電の設置で後悔することはある?

太陽光発電を後付けした際に、後悔する内容としてよくあるのは以下のようなものです。
 
  • メンテナンスの手間や維持費がかかる
  • 思ったよりも売電収入が得られない
  • 業者選びに失敗した

費用や業者選びに関しては、上述した内容に紐づきます。また、売電収入に期待しすぎていると「思ったほど収入を得られない」と残念に思うかもしれません。太陽光発電は天候に左右されるので、過度に期待するのはやめましょう。

後悔しないためには、メリット・デメリットをよく確認するほか、実際に設置した方の体験談などを確認してみるのがおすすめです
 

補助金の活用はできる?

太陽光発電を設置すると、国や自治体から補助金を受けられます。

自治体による補助金は各市町村によって補助金額や条件は異なるため、詳細は各市町村のホームページを確認しましょう。また、メーカーの公式サイトに記載されていることもあります。
 

設置費用は何年で回収できる?

一般的に、太陽光発電の設置費用は10年前後で回収できるといわれています。太陽光パネルの寿命は25~30年のため、10年前後で設置費用を上回るということです。

ただし、定期的なメンテナンスが必要だったり、維持費がかかることも頭に入れておきましょう。

太陽光発電は何年で元が取れる?回収を早める4つの方法も紹介 >>
 

太陽光発電の後付けまとめ

太陽光発電を後付けする際にかかる費用は「初期費用」と「メンテナンス・維持費用」の2つです。初期費用には100~150万円、メンテナンスには4年ごとに3万円程度が必要となります。

また、パワーコンディショナーは15年~20年、太陽光パネルは25年~30年年程度でそれぞれ寿命を迎えるので、その場合の交換費用がかかることも覚えておきましょう。

太陽光発電を後付けしたあとに後悔しないためにも、本記事でご紹介したデメリットや注意点を念頭に入れ、一度業者に相談してみることをおすすめします

鈴与商事では太陽光発電・ソーラーパネルの設置も対応しております。0円ソーラーであれば設置費用がかからず、電気代がお得になるほか、蓄電池もセットで初期費用0円で設置できるプランもご用意。ご希望に合わせてプランを選ぶことができます。

まずは相談だけでも構いません。ぜひお気軽にお問い合わせください。
 
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